硬質クロムメッキ加工

月産10万個の実績。止めない品質 量産×安定供給×納期厳守の硬質クロムメッキ

硬質クロムメッキ

創業66年の伝統の技術を持つ大阪の硬質クロムメッキ加工メーカーです。コダマは試作1個から量産品まで、高品質で安定供給できる体制を構築しています。最短1日納期。部分メッキ(マスキング)、内径、治具設計、研磨/ホーニング、ベーキング 処理まで一貫対応。フッ化物浴・HEEF浴など設備6槽を保有し、加工サイズは最大400×400×深さ1000。膜厚は2µm ~100µm以上。摩耗した部品の肉盛り・補修による寸法復元も可能です。(100μm以上の厚付けが可能)

 

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硬質クロム加工 選ばれる理由   技術力 

全国めっき技術コンクール 硬質クロムめっき部門にて 厚生労働大臣賞(日本1位)にも輝きました

硬質クロムメッキ加工 ナット製品

複雑・へこみある形状に対応

熟練の技術で補助陽極専用治具を作製しメッキ加工を実施します。補助陽極の作製は技術、経験が必要です。

硬質クロムメッキ加工 機械部品

均一な膜厚加工

メッキ後に寸法研磨加工することで均一な皮膜が可能です。

硬質クロムメッキ加工事例

ダレ・キズ解消!研磨不要で光沢感

コダマの標準的な液はフッ化物浴を使用しています。一般的なサージェント浴と比較すると光沢感があります。

メッキ処理の安定品質を支える仕組み

 

コンテンツナビゲーション
加工事例 技術力 対応素材 対応サイズ
硬質クロム特長 加工工程 硬質クロムQ&A 関連記事

硬質クロムメッキ加工事例

(フッ化物浴)膜厚6μm 六角レンチ(小)
フッ化物浴:膜厚6μm 六角レンチ

技術ポイント
L曲げの首下周辺のメッキのつき回りを向上

硬質クロムメッキ加工 機工部品
フッ化物浴:膜厚8μm(下地研磨あり)ノズル製品

技術ポイント
軸部の首下のメッキのつき回りを向上

硬質クロムメッキ加工 機械部品
フッ化物浴:膜厚10μm(下地研磨あり 軸

技術ポイント
軸部の首下のメッキのつき回りを向上

硬質クロムメッキ加工 シャフト
フッ化物浴:膜厚20μm(下地研磨あり) シャフト

技術ポイント
内面にメッキが載らないように加工

硬質クロムメッキ加工 ワッシャー
フッ化物浴:膜厚12μm(下地研磨あり)ワッシャー

技術ポイント
1000枚単位での量産に対応

硬質クロムメッキ加工 フランジ
フッ化物浴:膜厚20μm(下地研磨あり) 耐摩耗

技術ポイント
メッキ加工前に傷をつけないように研磨

硬質クロムメッキ加工(フッ化物浴) 膜厚5μm程度 刃物
フッ化物浴:膜厚5μm程度 刃物

技術ポイント
メッキのこげが刃先に出来ないように加工

梨地ホーニングクロムメッキ加工 
梨地ホーニング ラックメッキ処理

技術ポイント
外径の凹部にメッキがのるように治具を作成

硬質クロムメッキ加工事例はこちら

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硬質クロムめっき技術力

硬質クロムは、形状や寸法条件によって膜厚が不均一になりやすく、膜厚差(つきまわり差)が課題になりがちです。コダマでは、治具設計・マスキング・前後加工(研磨・ホーニング)まで一貫対応することで、狙いの膜厚と外観を安定させます。

 

工具・小物製品の安定供給を実現。月産10万個対応の硬質クロムメッキ

部分メッキ、内径メッキも可能!マスキング得意
ジグ接点跡をなくしたメッキ加工が可能

ホーニングクロム、ナシジ処理、寸法研磨、バフ研磨やベーキング処理も可能

アルミ素材への硬質クロムメッキ加工も可能

充実設備×月産10万個以上も可能 工具・小物製品に最適な硬質クロムメッキラインを保有

 

工具や小物製品なら月産10万個の量産可能

止めない品質 量産×安定供給×納期厳守の硬質クロムメッキ

フッ化物浴5槽とヒーフ浴1槽合計6槽の設備があり、小物製品なら10万個以上/月の量産加工が可能です。単品1個からのご対応、納期1日も可能です。 

硬質クロムメッキ液は、 金属を溶解させる作用が強いため、 メッキ設備はクロム酸に対して耐食性を有する材料が使われています。白上げ、均一の薄いクロム膜厚(薄メッキ処理)も可能です。

 


フッ化物浴とHEEF浴(ヒーフ浴)6槽を保持

従来のメッキ(サージェント浴)よりも硬度が高く、耐摩耗性に優れるフッ化物浴とHEEF浴を採用しています。メッキ槽は、 鉛ーアンチモン合金、鉛ースズ合金被覆や塩化ビニル樹脂、ガラス繊維強化プラスチックなどでコーテングされた鉄槽が用いられています。メッキ槽のサイズは、扱う製品の大きさと処理量によって決定されますが、浴電流密度はメッキ液IL当たり 1 ~2Aを標準としています。

浴 槽 幅(mm) 長さ(mm) 深さ(mm)
1号槽(フッ化物浴) 900 2100 1050
2号槽(フッ化物浴) 700 1450 1200
3号槽(フッ化物浴) 1760 570 1050
4号槽(フッ化物浴) 600 2500 1000
5号槽(フッ化物浴) 600 1980 1020
6号槽(HEEF・ヒーフ浴 600 800 600

*硬質クロムメッキのRoHs4物質(カドミウム・鉛・水銀・六価クロム)の含有量調査を定期的に実施しています。RoHSに抵触しません。  

部分メッキ、内径メッキお任せください

部分メッキ、内径メッキもお任せください

部分メッキはマスキング専門の検査員がメッキ不要部に手作業でマスキングを行います。必要な部分だけに硬質クロムメッキを施すことで、コストと性能を両立させます。

硬質クロム専門のメッキ職人が熟練の技術で、補助陽極(アノード)を作製して内径メッキ加工を行います。ジグ接点跡をなくした硬質クロムメッキ等、高度な技術が必要な製品もメッキ加工が可能です。

内径メッキは、内径サイズ10φ以上から処理します。内径サイズ10φ以下の小さな内径は処理できません。内径メッキの膜厚200μm以上の加工実績があります。

部分メッキ加工事例はこちら 


梨地ホーニングクロム・寸法研磨・バフ研磨やベーキング処理の一貫対応が可能

熱処理炉(ベーキング処理) メッキ後のベーキング処理まで社内一貫対応
水素脆性対策も含め、安心してご依頼いただけます。

小型・中型・大型と様々なタイプのベーキング炉でご対応。熱処理炉(ベーキング処理) メッキ後のベーキング処理まで社内一貫対応しています。水素脆性対策も含め、安心してご依頼いただけます。

対応可能な表面処理や仕上げ技術

メッキ前:下地バフ研磨

メッキ後:仕上げのバフ研磨・寸法研磨

メッキ前後:寸法研磨

部分メッキ、Wメッキ後の寸法研磨、バフ研磨も対応可能です

アルミ素材の硬質クロムメッキ加工もお任せください

アルミ素材の硬質クロムメッキ加工もお任せください軽量化を目的としてアルミ素材を適用され、表面の耐摩耗性の向上のために硬質クロムメッキが増えています。アルミ素材のA5052の番手が豊富な実績があります。(カメラマウント部品 2万個以上の加工実績があり、不良率は0.1%以下です)

アルミ素材の硬質クロムメッキ基本工程

亜鉛置換(ジンケート処理)→下地めっき(銅又はニッケル)→硬質クロム

硬質クロム加工でシミを発生させないメッキ加工をしています

乾燥工程でメッキ表面にシミが出来ない対策をしています。

・乾燥機内の温度を高温にしない

・乾燥機内の定期的な清掃と点検

・環境のよい場所で製品を保管

詳しくはこちら

硬質クロムめっき対応素材

鉄鋼素材 炭素鋼(低炭素鋼は最良)クロム鋼

銅・銅合金・真鍮等
アルミ
(A5052,ADC12などアルミの種類の情報が必要)
ステンレス
(SUS304やSUS316などSUSの種類の情報が必要)
亜鉛ダイキャスト(試験が必要)  

硬質クロムメッキ処理可能な最大対応サイズ

メッキ対応サイズ

サイズ・用途に合わせて条件を調整できる硬質クロムメッキ設備
試作から量産まで、内容に応じて最適な槽を使い分けています。

処理可能サイズ

縦400mm ×横400mm× 深さ1000mm(フッ化物浴)

縦400mm ×横400mm× 深さ400mm(ヒーフ浴)



まずは相談してみる・見積依頼

メールや電話でのご相談は、「これ、硬質クロムで合ってますか?」
というレベルでも大歓迎です。安心してお問い合わせください。

 

硬質クロムメッキ特長

硬質クロムメッキ(ハードクロムメッキ・hcrメッキ)の原理

硬質クロムメッキの原理

硬質クロムメッキが析出する原理は、+側に鉛合金板(PbO2)を、-側に製品を吊るし、6価クロムイオンを含む電解質に直流又はパルス電流を流して、陰極上に金属クロムを析出させる処理になります。硬質クロムメッキは、電気の力を使って、金属表面にクロムを成長させる処理です。

 

ここに直流電流またはパルス電流を流すと、電気の働きによって、電解液中のクロムイオンが動き出し、-側にある製品表面へ引き寄せられます。その結果、製品の表面ではクロムイオンが電子を受け取り、金属クロムとして析出(固体化)します。この析出が繰り返されることで、製品の表面に硬く、摩耗に強いクロムの層が積み重なっていきます。

硬質クロムメッキ(ハードクロムメッキ・hcrメッキ)優れている点

耐摩耗性が良い

硬質クロムメッキ皮膜は緻密で平滑性に富み、摩擦係数が低く、高硬度なため耐摩耗性に優れています。(皮膜硬度 Hv800以上) 自動車、産業機械、金型などにコーティングされることで、表面の摩耗を大幅に減少させることができます。これにより、機械の故障率が低下し、生産性の向上に寄与しています。工業製品の寿命を延ばし、メンテナンスの頻度を減らすことで、経済的な利益をもたらします。

肉盛(厚付け)が可能

肉盛りとは機械加工で削りすぎた時などに、その削りすぎた部分のみに、厚く硬質クロムメッキ加工し、寸法補正や修理を行うことをいいます。(100μm以上の厚付けが可能)

美観の向上

硬質クロムメッキは、その鏡面のような光沢が美しいため、自動車のバンパーや家具の装飾品など、見た目を重視する製品にも使用されています。このような用途では、耐久性だけでなく、美観の維持に優れています。

保油性がある

クロム皮膜のクラックに油を含ませることが出来るので保油性があります。皮膜に油が含侵され耐食性も向上します。

耐食性・耐候性が良い

耐候性が高く、大気中において長期間、光沢外観が保たれます(変色しにくい)塩化物以外の化学薬品に対しても安定していて13μm以上の皮膜では優れた耐食性を付与することが出来ます。

硬質クロムメッキ(ハードクロムメッキ・hcrメッキ)優れていない点

膜厚の高低差のバラツキが大きい 皮膜力が低い・均一電着性が悪い 

他のメッキと比較するとメッキ膜厚が不均一になりがちで、膜厚の高低差のバラツキが大きくなる傾向があります。複雑な製品形状や製品寸法が大きくなれば、より顕著に表れます。(皮膜にクラックが生じやすい)(被覆力が低い)(均一電着性が悪い

難易度が高く熟練の技術が必要

凹凸の形状の製品には、専用の補助陽極(アノード)を作製してメッキ加工する場合は、技術が必要で、コスト高になります。最終寸法の公差範囲が狭い場合は寸法研磨が必要になります。硬質クロムメッキ作業は、クロム以外の電解メッキより、適切な治具の作製などが必要となり、経験や熟練を要します。  

硬質クロムメッキ つきまわり、バラツキ

左:均一電着性に優れたメッキ 右:硬質クロム  めっき厚が不均一になりやすい

 

水素が吸蔵して製品が脆くなる

メッキ加工中に多くの水素を吸蔵するので、製品用途によっては水素除去して、製品自体が脆くなることを防ぐためにベーキング処理が必要になります。

硬質クロム加工するのに大電流を要する

他の電気メッキと比べると加工の際に大電流を使用するので、電力費用が大幅に高くかかります。

耐熱性 300℃以上の温度雰囲気で使用する場合は硬さが急激に低下する

硬質クロム皮膜は、300℃以上の雰囲気~400℃以下の高温酸化雰囲気で使用可能ですが、硬度はHv1000→600程度に下がり耐磨耗性、耐食性も次第に低下する傾向があります。メッキ液は人体に有害な六価クロムを含む薬品を使用するので、ミスト対策として強力なダクトなどの設備が必須です。

 

まずは相談してみる・見積依頼

硬質クロム加工工程

前処理からメッキ、後処理まで、工程管理・品質管理を徹底しています。(各工程間は水洗いが入ります)

アルカリ脱脂→防錆処理→ラッキング工程→(逆電処理)→硬質クロムメッキ→防錆処理→乾燥工程(ベーキング処理)

 

1 アルカリ脱脂 脱脂工程は、製品についている油を取るために行います。
2 防錆処理 鉄製品は錆やすいので、アルカリ系の防錆剤に浸漬し、防錆処理をしています。
3 ラッキング工程 製品を治具にセットします。
4 逆電処理(アノードエッチング処理) 製品の通常の極性を変えて電解することで表面を活性させます。
5 硬質クロムメッキ 徐々に正規電流値に上げていくスローアップし、正規電流へ。硬質クロムの皮膜は耐摩耗性が優れた被膜です。

6 防錆処理

メッキ後に行うことで防錆能力が向上します。
7 乾燥工程(ベーキング処理) エアー乾燥、乾燥炉などを所定の時間行い、製品に付着した水分を飛ばします。(ベーキング処理は200℃ 2時間程度)
鉄鋼素材の逆電処理(アノードエッチング)時間の目安
材質 厚さ 5μm程度
低炭素鋼 30秒~1分 程度
高炭素鋼 15~30秒 程度
Ni-Cr-Mo鋼 60秒 程度
Ni-Cr鋼 30~60秒 程度

高速度鋼

10~15秒 程度
鋳鉄 5秒 程度

発注する際の注意点

お問合せの前にお客様にご確認いただきたいポイントをご案内します。

メッキ加工する製品御素材の確認 ロット数量(一度に発注していただく数量)の確認 メッキの種類の確認 製品の形状・寸法の確認
 

まずは相談してみる・御見積依頼

図面または写真でお見積り可能です

コダマのTEL06-6752-0001・FAX06-6752-0002

硬質クロムメッキ加工 技術者 

全国めっき技術コンクール  硬質クロムめっき部門にて 厚生労働大臣賞(日本1位)に輝きました。

硬質クロム課のメッキ職人は、全国めっき技術コンクールにおいて、上位入賞しています。全国トップレベルの技術力を誇るチームです。2025年 松谷さんが、硬質クロムめっき部門にて 厚生労働大臣賞(日本1位)に輝きました。 現場で状態を確認しながら、最適な加工条件を判断しています。図面がなくても、用途やお困りごとをお聞かせください。

めっき技術コンクール 硬質クロムめっき部門厚生労働大臣賞 松谷さん
めっき技術コンクール 硬質クロムめっき部門 厚生労働大臣賞(日本1位) 松谷さん

一級めっき技能士 松谷有樹 合格証書

全国めっき技術コンクール 硬質クロムめっき部門 厚生労働大臣賞(日本1位) を受賞したお気持ちと来年への抱負 去年の上位入賞からついに厚生労働大臣賞(日本1位)を獲得できて嬉しいですね。表彰式にも参加させてもらい、ずっと、自分も日本1位を絶対取りたいと思いました。

課題は、高電部がコゲないように対策することと。そして、同じポイントを膜厚測定してもコダマの膜厚測定器と全鍍連の膜厚測定器には差があります。過去3年間のデータがあるのでその機器の差を読んで、膜厚を狙うこと。戦略面がポイントですかね!頑張ります。

 

研磨-装飾クロムめっき部門 全国中小企業団体中央会賞(日本6位)受賞 中野さん

研磨-装飾クロムめっき部門 全国中小企業団体中央会賞

硬質クロム課  中野さん 全国めっき技術コンクール 全国中小企業団体中央会賞 受賞 

めっき業界歴30年以上の大ベテラン。数々の現場で腕を磨いてきました。難易度の高い部分メッキや凹凸のある複雑形状のワークも、まるで料理をするかのように軽やかに仕上げてしまう技術力は圧巻。まさに“現場の職人”という言葉がぴったりです。

どんなに厳しい工程であっても、冷静に対応し、常に硬質クロムメッキの最適条件を見極めてロックオン。多くの社員にとって信頼と尊敬の対象となっています。また、現在は次世代の育成にも力を注いでおり、若手への技術の伝承にも積極的。惜しみなく知識と経験を共有し、後進を導く頼れる存在です。

硬質クロムメッキ 解決Q&A

Q.  RoHSやELVで硬質クロムメッキは規制ありますか
Q. 硬質クロムの塩水噴霧に耐える厚さはいくらか
Q. クロムのRoHs指令についての ICP分析結果報告
Q. 硬質クロムと無電解ニッケルを比較する
Q.硬質クロムめっきの旧記号は今のJIS記号で教えてください
Q.硬質クロムメッキと無電解ニッケルメッキを比較する
硬質クロムメッキ解決Q&Aをもっと見る見る

硬質クロムメッキのよくあるご質問・ご要望例

【コラム】メッキライブラリの記事

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硬質クロムメッキ関連記事

硬質クロムメッキのJIS記号での表し方と呼び方

[メッキ法の種類]-[素地の種類]/[下地メッキの種類 膜厚], [上層のメッキの種類 膜厚]

例1、 Ep - Fe / ICR10 
電気めっきー素地の種類(鉄素地)/ 硬質クロムメッキ 膜厚10μm以上
例2、 Ep - Fe/ ICr10 /1BF, 2BF
電気めっき、素地の種類(鉄素地)/ 硬質クロムメッキ10μm以上 メッキ前のバフ仕上げ、メッキ後のバフ仕上げ

前処理・後処理を表すJIS記号  

バフ仕上げ(めっき前):1BF (めっき後):2BF

ブラスト仕上げ(めっき前):1SB(めっき後):2SB

グラインダ加工(めっき前):1G HB:水素除去のベーキング

硬質クロムメッキのJIS規格 工業用クロムメッキ H8615-1993

メッキ加工で使用する治具設計・治具製作

  • 補助陽極(アノード):製品の溝部や円筒の内面など、電流が流れにくい場所に鉄線もしくは鉛線などを利用して電流密度を上げる配置を行います。補助陽極は陽極のブスバーからつないで利用します。
  • 補助陰極(カソード):電気止めとも呼ばれています。角部や尖った形状などは電流が集中して高電流密度部になりコゲヤ被りが発生しやすい。これらの電流密度を下げるために補助陰極を利用します。
  • 遮へい板(しゃへいばん):製品の電流が集中しやすいポイントにそこを覆うように遮へい板を設置することで電流密度を抑え均一電着性を改善することができます。

硬質クロム フッ化物浴、HEEF(ヒーフ浴)、サージェント浴 特長の違い

硬質クロム(フッ化物浴)光沢 

硬度:Hv800~900Hv

・メリットは、サージェント浴より高速でメッキが可能。

・光沢メッキ範囲が広い。つきまわり性やよい

・SUSにも密着の良く重ね付けも可能

・デメリットは、腐食性が強く、陽極の消耗が早い。素材が侵されやすい。

硬質クロム(HEEF ヒーフ浴)光沢 

硬度: Hv850~950

・メリットは、サージェント浴より高速でメッキが可能。

・角部や強電部への焦げなどが発生しにくい。

・皮膜はマイクロクラックで耐食性 耐磨耗性に優れている。

・デメリットは薬品コストが割高になる。

硬質クロム(サージェント浴)無光沢

硬度:Hv800

・薬品コストが安く、最もよく使われていて液管理がしやすい。

・素材への浸食が低いので、部分メッキに適している。

・デメリットは、皮膜はマイクロクラックになり耐食性が悪い。

・電流効率は低く、メッキ時間は遅い。

 

硬質クロムメッキは、RoHS指令に対応 皮膜をRoHS指令 4物質(カドミウム・鉛・水銀・六価クロム)を定期的にICP分析(含有量試験)しています。分析結果報告が必要なお客様にはご提出できます。

硬質クロムメッキ利用分野・適用部品・目的

分野 利用目的・用途 硬質クロムメッキ加工を適用部品
自動車

耐摩耗性・潤滑性・多孔性・硬さなど

クランクシャフト・シリンダー・ピストンロッド・軸受け

産業機械 耐摩耗性・耐食性・潤滑性・硬さ・潤滑性・非粘着性

各種シリンダー・ロール・スピンドル・マンドレル・スリーブ・ピン・プレート・油圧機器部品

金 型 非粘着性・耐摩耗性・肉盛り再生

打錠金型(杵・臼)・ガラス用金型・樹脂用金型・ゴム金型・半導体封止金型・キャビティ

化学工業 耐食性・耐摩耗性 ポンプシャフト・インペラ・バルブ

 

クロムメッキにおける不良と対策 事例

クロムメッキの品質管理は、クロム酸の濃度に対する硫酸の量(バランス)が重要です。バランスが崩れた場合などは、メッキ不良になりやすい。

不良内容 原因 対策
クロムメッキが中心部につかない 電流密度が小さかった 電流密度を上げる
均一電着性が悪い 硫酸、三価クロムが過多になっている

硫酸は、炭酸バリウムで除去する。三価クロムは陽極面積を大きくする。

光沢不良 灰色 浴温度が低かった 適正温度にする
光沢不良 乳白色 浴温度が高かった 適正温度にする
剥離やふくれ 素材、下地ニッケルの不活性化 素材は、適切な前処理をする。下地ニッケルの活性化は希塩酸などで処理する。
三価クロムメッキ浴と六価クロムメッキ浴の特長の比較
項 目 三価クロムメッキ浴 六価クロムメッキ浴
浴の不純物に対する耐性 敏感 鈍感
クロムの被覆力 良好

劣る

やけ・こげ 少ない 高電流密度で発生
色調 少し暗めのステンレス調 青白いクロム色
耐食性 不動態化処理が必要 不要
膜厚の上限 厚付けできない。(1.5μm以内) 厚付け可能
皮膜硬度(Hv) 500~700 800~1000
毒性 低い 高い

 

 

硬質クロムメッキのよくあるご質問・ご要望例

まずは相談してみる・御見積依頼

コダマのTEL06-6752-0001・FAX06-6752-0002

硬質クロムメッキの解説者:硬質クロムのまとめ

特級めっき技能士 児玉義弘
株式会社コダマ 専務取締役 児玉義弘 特級めっき技能士・毒物劇物取扱責任者・公害防止管理者(水質2種)

硬質クロムメッキは、その優れた特性により、多くの産業で不可欠な素材となっています。耐摩耗性、耐腐食性、美観の向上、そして環境への配慮といった側面から、その価値は計り知れません。今後も技術の進歩とともに、硬質クロムの新たな活用法が期待されています。

 

硬質クロムメッキには、サージェント浴、フッ化物浴、ヒーフ浴と3つのメッキ浴から加工することが出来る。浴種により、硬質クロムメッキに異なった特徴がある。

 

めっき職歴30年以上 父が創業のメッキ工場でメッキ加工に関わる。夏休みにラッキング作業のお手伝いなど。大学卒業後は、電子部品のメッキ加工を得意とされる東京の大手メッキメーカーにて修行し、メッキ技術と経営ノウハウを学ぶ。

コダマ入社以来、現場、品質保証、営業を担当し、現在は新卒採用活動、新規事業の検討、戦略の立案に注力している。

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