ニッケルメッキとは、シルバー調の黄白色な外観を有し、硬くて強磁性の皮膜になります。鉄鋼や銅合金上に単独でめっき可能で、防食と装飾の機能を持っています。下地めっきとしても、クロムめっきの下地めっきや、金メッキ、銀メッキ、錫メッキなどの拡散防止層として重要な役割をしています。ニッケルイオンやニッケル錯イオンを含む電解質に直流又はパルス電流を流して、陰極上に金属ニッケルを析出させる処理になります。
ニッケルメッキ加工依頼 納期1日から 当日持ち込みOK
コダマは創業64年の伝統、安定と確実な成長を遂げる大阪のニッケルメッキ加工メーカーです。ISO9001・14001認証取得工場です。特級めっき技能士2名・一級めっき技能士5名・二級めっき技能士8名が在籍し、技術的な専門知識をもつスタッフが、お急ぎのニッケルメッキ加工の当日依頼でも納期1日から処理対応できます。ニッケルメッキ加工 500件以上の受注案件実績 部分メッキもコダマにお任せください。無光沢ニッケルメッキと光沢ニッケルメッキの2種類のニッケルメッキを取り揃えています。ステンレス素材の量産対応 バレル処理も可能。バレル処理・ラック処理、お客様の求める仕様、用途によって適切なニッケルメッキをご提供させて頂きます。初めての方もお気軽にお問合せください。
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お客様満足度調査アンケート結果
光沢ニッケルメッキ加工(膜厚5μm)
特長 | 対応サイズ | 技術力 | 対応素材 |
加工工程 | 事例 | Q&A | 関連記事 |
ニッケルメッキの特長
ニッケルメッキのメリット
ニッケルメッキとは、適度な硬度、柔軟性がある強磁性の金属で黄白色の美しい外観のメッキになります。ニッケルメッキの種類は多く、光沢、半光沢、無光沢、つや消し(サテン)、黒ニッケル、二・三層メッキなどが実用化されています。工業的用途として、スズ、銀、金メッキの下地メッキとしても幅広く使用されていて、メッキ工業の中で、もっとも重要なメッキのひとつです。折り曲げても割れにくいので、メッキ後にカシメ加工する製品、スルファミン酸ニッケルメッキの厚付けにもご対応できます。スリーブ、電極などの溶接性が要望される製品にも多く使って頂いています。溶接性も良好です。
ニッケルメッキのデメリット
近年、EUを中心にニッケルアレルギーが問題視されています。ニッケルは人によっては、金属アレルギーを引き起こす場合があります。そのことから皮膚に接触する貴金属のジュエリーアクセサリーの金メッキの下地には、ニッケルを含まない銅ーすずー亜鉛合金メッキなどが使用されています。
充実の設備で量産品を短納期対応
デジタル化の取組 最新の生産管理・品質管理システムを取り入れた自動メッキ装置ライン
無電解ニッケルメッキと電解ニッケルメッキの違い
性質 | 無電解ニッケルメッキ | 電解ニッケルメッキ |
成分 | ニッケル90~92%、リンの合金8~10% | ニッケル99.5% |
組成 | 非結晶性 | 微結晶性 |
電気抵抗 | 60μΩ・cm | 約8.5μΩ・cm |
比重 | 7.9 | 8.9 |
硬さ | 550Hv (めっき析出時) | 150~250Hv(普通浴) |
硬さ | 900~1000Hv(熱処理後) | 400~500Hv(光沢浴) |
応力 | 圧縮 | 引張り |
均一析出性 | ±10%程度 | 不定 |
伸び | 3~6% |
10~30%(普通浴) 5~15%(光沢浴) |
ニッケルメッキの種類
メッキ加工には、光沢ニッケルめっきと無光沢ニッケルめっきがあります。
めっき種類 | 色調・外観 | 硬度 | 純度 | 特徴や使われるメッキ加工製品例 |
無光沢ニッケル(スルファミン酸ニッケル) ラック・バレル可能 |
無光沢 | Hv200 | ニッケル100% | 電気コネクター、端子、スイッチなど。装飾・防食・機能と様々な用途で使われています。下地メッキ、溶接性がよい、拡散防止皮膜として、銅素材に直接金メッキをすると拡散により金が食われるのでニッケルを下地メッキとして加工します。 |
光沢ニッケル ラック・バレル処理 |
光沢 | Hv350 | ニッケル100% | 電気コネクター、端子、スイッチなど。装飾・防食・機能と様々な用途で使われています。下地メッキ、拡散防止皮膜として、銅素材に直接金メッキをすると拡散により金が食われるのでニッケルを下地メッキとして加工します。 |
ニッケルメッキ加工が可能な 最大対応サイズ
サイズ:縦400mm ×横400mm× 深さ600mm
ニッケルメッキの技術力
柔軟性が大きくかしめにも強い無光沢ニッケル加工が得意です!
折り曲げても割れにくいので、メッキ後にカシメ加工する製品、スルファミン酸ニッケルメッキの厚付けにもご対応できます。スリーブ、電極などの溶接性が要望される製品にも多く使って頂いています。溶接性も良好です。(電解ニッケルメッキ)
無光沢ニッケルメッキ(スルファミン酸ニッケル)は、ロウ付け、溶接性に優れています。内部応力が最も低いのが特徴です。スルファミン酸ニッケル浴の溶解度は非常に大きいため浴中の金属濃度が高くなり、特徴は単純性、高忠実性、精密な写実性などがあります。 応用範囲は機械加工では困難な形状製品の作製、微細部品の作製、微細化技術への応用や鏡面板精密転写金型、マイクロマシンの作製、薄肉チューブ管、継ぎ目なしのシームレス製品などがあります。
めっき技能士が小物製品なら、10万個/月の量産も可能!
無光沢ニッケルと光沢ニッケルメッキの2種類のニッケルメッキを取り揃えています。ステンレス素材の量産対応、バレル処理も可能。バレル処理、ラック処理など お客様の求める仕様、用途によって適切にニッケルメッキをご提供させていただきます。
皮膜ICP分析を実施
ニッケルメッキ皮膜をRoHS指令 4物質(カドミウム・鉛・水銀・六価クロム)を定期的にICP分析(含有量試験)しています。分析結果報告が必要なお客様にはご提出できます。 メッキ膜厚検査書、環境調査関連書類、紛争鉱物報告テンプレートもご提出可能です。 |
シミを発生させないメッキ加工をしています乾燥工程でメッキ表面にシミが出来ない対策をしています。 ・乾燥機内の温度を高温にしない ・乾燥機内の定期的な清掃と点検 ・環境のよい場所で製品を保管 |
ニッケルメッキ対応素材
銅 | 銅合金 | テルル銅 | ベリリウム銅 |
クロム銅 | 真鍮 | ステンレス鋼(SUS) | インコネル |
コバール | 焼入れ鋼 | 工具鋼 | 鉄 |
アルミニウム | アルミニウム合金チタン | インコネル | モリブデン |
超硬 | タングステン | チタン | 純アルミ、Al2024、Al5052、Al7075、ADC12など |
ニッケルメッキ加工工程
1 アルカリ脱脂 | 脱脂工程は、製品についている油を取るために行います |
2 超音波洗浄 | 超音波によって、液体に生じた真空の気泡が破裂する際の衝撃波を利用した洗浄方法 |
3 電解脱脂 | 電解脱脂工程は、浸漬脱脂で取り除くことのできない、微細な凹凸面に付着したバフカスや焼き入れのスケールを、多量のガスの圧力で取り除くために行います。 |
4 活性化 | 酸活性工程は、メッキ前に素材を活性化させ、メッキを付きやすくするために行います。鉄系・硫黄快削鋼・銅合金など素材にマッチした活性化を行います。 |
5 銅メッキ | 下地の銅ストライクメッキです。素材を活性化し素材と上層の間に加工することで接着剤のような効果のあるメッキです。 |
6 ニッケルメッキ |
仕様の膜厚に合せて、時間を設定し、錫メッキ加工を行います。 |
7 変色防止処理 | 変色防止効果があります。 |
9 乾燥工程 |
エアー乾燥で大方の水分を弾き飛ばし、最終乾燥炉にて完全に水分を蒸発させます。 |
発注する際の注意点
お問合せの前にお客様にご確認いただきたいポイントをご案内します。
コダマメッキ加工依頼お取引の流れ
ニッケルメッキ加工事例
光沢ニッケルメッキ
光沢ニッケルメッキ加工(膜厚5μm)
無光沢ニッケルメッキ
無光沢ニッケルメッキ加工(膜厚5μm)
無光沢ニッケル加工事例・実績
ヒートシンク | ろう付(金属接合)製品 | 電極 | スリーブ |
キャップ | SUSコバール溶接品 | フランジ | ピン |
ワッシャー | 中心導体 | ブロック | プレート |
ニッケルメッキ加工 担当技術者 紹介
二級めっき技能士 平井さん 入社して複合ラインに配属、昨年より貴金属ラインリーダーになりました。 銅、ニッケル、金メッキ、銀メッキを中心に無電解ニッケルボロン、無電解ニッケルボロンタングステンなども担当しています。 毒物劇物取扱責任者の資格も取得しています。 |
ニッケルメッキ 解決Q&A
Q.柔軟性のあるニッケルメッキはありますか |
Q.アルミニウムのA2017、A7075に密着のよい ニッケルメッキできますか |
Q.ニッケルメッキに割れが出た |
Q.ニッケルメッキに茶褐色のしみが発生した |
ニッケルメッキ関連記事
ニッケルメッキのjis記号での表し方と呼び方
[メッキ法の種類]-[素地の種類]/[下地メッキの種類 膜厚], [上層のメッキの種類 膜厚]
例1: EpーFe / Cu1、Ni5m |
電気めっきー素地の種類(鉄素地)/ 下地めっきの銅1μm以上、上層の無光沢ニッケルメッキ 膜厚5μm以上 |
例2: EpーSU304 / Ni10b |
電気めっき、素地の種類(SUS304)/ 光沢ニッケルめっき10μm以上 |
素材:銅及び銅合金 メッキ種: ニッケルメッキの等級とJIS記号
メッキの種類 | 等級 | メッキの最小厚さ μm | 記号 |
ニッケルメッキ | 1級 | 3 | Ep-Cu/Ni3b 又はEp-Cu/Nib〔1〕 |
ニッケルメッキ | 2級 | 5 | Ep-Cu/Ni5b 又はEp-Cu/Nib〔2〕 |
ニッケルメッキ | 3級 | 10 | Ep-Cu/Ni10b 又はEp-Cu/Nib〔3〕 |
メッキコラムをもっと見る
ニッケルメッキ 記号
光沢めっき 記号b
半光沢めっき 記号s
無光沢めっき 記号m
黒色めっき 記号bk
二層めっき 記号d
三層めっき 記号t
ニッケルメッキのワット浴は硫酸ニッケル、塩化ニッケル、ホウ酸を主成分とします。
これに2種類の光沢剤を添加した光沢ニッケルメッキはもっとも有名なニッケルメッキのひとつです。
ニッケルメッキのウッド浴(ストライクニッケル)はステンレス素材にも抜群の密着力を確保します。素材と上層のメッキとの接着剤の役目をはたします。
ニッケルメッキの解説者:ニッケルメッキのまとめ
1.ニッケルメッキとは、適度な硬度、柔軟性がある強磁性の金属です黄白色の美しい外観のメッキになります。工業的用途として、スズ、銀、金メッキの下地メッキとしても幅広く使用されていて、メッキ工業の中で、もっとも重要なメッキのひとつです。 2.無光沢ニッケル(スルファミン酸ニッケルメッキ)はスリーブ、電極などの溶接性が要望される製品にも多く採用され溶接性も良好です。 3.近年、EUを中心にニッケルアレルギーが問題視されています。ニッケルは人によっては、金属アレルギーを引き起こす場合があります。 めっき職歴30年以上 父が創業のメッキ工場で小学生の時からメッキ加工に関わる。夏休みにラッキング作業のお手伝いなど。大学卒業後は、電子部品のメッキ加工を得意とされる東京の大手メッキメーカーにて修行し、メッキ技術と経営ノウハウを学ぶ。 コダマ入社以来、現場、品質保証、新規営業を担当し、現在は採用活動、新規事業戦略の立案などに注力している。 |