株式会社コダマは、大阪市生野区で金メッキ・銀メッキ・錫メッキ・無電解ニッケル・硬質クロムなどのメッキ加工・表面処理を行う専門メーカーです。当社では、ISO9001・ISO14001に基づく品質環境管理システムと、現場での工程管理・検査体制により、安定した品質のメッキ加工を提供しています。
コダマは、お客様満足度アンケート調査結果を13年連続で公表しています。これは、いただいた評価やご意見を真摯に受け止め、品質・納期・対応力の改善につなげるためです。「良い評価」だけでなく、改善すべき点も社内で共有し、より信頼されるメッキ加工会社を目指しています。
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ISO9001・ISO14001に基づく品質環境管理
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コダマは、国際品質規格ISO9001、環境規格ISO14001の認証を取得して、品質環境管理システムを進化してきました。毎日実施されている設備点検記録、日常点検チェックシート、定期的に実施される浴管理分析記録、製品ごとに発行される加工指示書や現場工程パトロールなどにより徹底した品質環境管理を実施しています。 |
メッキ加工の品質を支える4M管理 (人・機械・材料・方法)
品質管理においては「4M」視点(人・機械・材料・方法)が重要です。4M管理と言われています。加えて、デジタル記録の活用(IoTによる温度ログ、pHログ)も、トレーサビリティ強化に役立ちます。4M(人・機械・材料・方法)変更の時は勿論のこと、いつもと違うなど、わずかな違いが生じた時は、変化点管理や変更点管理を実施し記録しています。そして何よりお客様との連絡を密にすることで、強固な信頼関係を構築しています。
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人(Man): 作業者の教育・標準作業書の整備
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機械(Machine): 定期メンテナンス、センサー設置
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材料(Material): 薬品・基材のロット管理
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方法(Method): 作業手順の見える化、整理・整頓・清掃の徹底
メッキ加工の品質管理 特性要因図 4M変化点管理の視点

メッキ加工の品質管理のポイントとは?
品質管理は「不良を未然に防ぐ」ことが目的です。主に次の3つが柱となります。全員参加、事実に基づく活動、三現主義、見える化、ばらつきに注目する考え方、品質の定義、管理の方法、維持と改善、PDCA,継続的改善を行います。
入荷検査と材料管理
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基材に異材混入がないかチェック
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表面に油やサビがないか確認
工程内検査(インプロセス)
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バス濃度の定期分析(滴定、ICPなど)
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テストピースによる皮膜評価(膜厚、密着性、硬度)
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水洗状態や乾燥ムラの確認
出荷前検査
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外観検査(変色、付着物、など)
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X線膜厚計による厚み測定
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ロットトレースと検査記録の保存
メッキ加工の品質管理・品質保証を支える仕事を品質保証部 松谷さんが解説
定量分析 中和滴定分析
メッキ液の分析:品質の均一なメッキをするためには、メッキ液の組成を一定に保たなければなりません。自社で、化学分析の専門員が、メッキ前処理からメッキ液まで、ほぼ全薬品を定期的に定量分析しています。液管理、濃度管理、温度管理がマニュアル化されて記録されています。薬品ごとに、計画を立てて、毎日、3日おき、7日おき、という様に実施します。分析結果が出たら記録され、速やかに現場の担当者に報告し、補給のタイミングや補給量を指示される体制になっています。
密着性評価(カッター)テープ試験法
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メッキの密着性の評価は、メッキ面にカッターで井の字に切り込みを入れて、粘着性のあるテープをはり付け、急速にかつ強く引きはがすことによって、メッキの密着性を調べる試験方法です。お客様のご要望のある場合に実施しています。 |
外観検査
製品の外観を定性的に評価します。 メッキ未着、シミ、ムラ、ザラつき、異物付着などがないかを検査します。裸眼検査、拡大鏡を使用した外観検査があります。
工程管理
なぜ「工程管理」が重要なのか?
メッキ工程は以下のような複数ステップで構成されます。各工程で温度・pH・濃度・処理時間といった条件が適正に管理されていないと、不良品や性能低下を招きます。
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前処理(脱脂、酸洗い)
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めっき処理(電解 or 無電解)
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後処理(水洗、中和、乾燥)
加工指示書・点検記録・浴管理分析による標準化、見える化への取組
顧客の製品別に顧客カルテによる識別管理
メッキ加工製品は外観検査、膜厚検査など様々な検査を習熟した検査員が実施し、「不良品は外に出さない」体制を構築しています。また、リピート製品に、いつでも対応できるよう、1点1点の製品すべてのメッキ加工条件等を加工指示書に落とし込み「条件の標準化」を図っています。万が一、トラブルが発生した際にも、即時に対応できるよう、「トレーサビリティ(履歴管理)」を確実に実施しております。
メッキ加工のトレーサビリティと不良を防ぐ仕組み 品質管理と生産管理の一元管理
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お客様に提供できる価値
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メッキ膜厚管理
メッキの膜厚は電気メッキの場合、メッキ時間は、計算して求めます。 例えば、(表面積)が30dm2の製品に電解ニッケルメッキを膜厚15μm(0.0015cm)の膜厚をつけたい場合 電流は5A×30dm2(表面積)=150A 、ニッケルの電気化学当量は1.095g/Ah、ニッケルの密度は8.9g/cm2 、電流効率95%から、0.0015×8.9×3000/1.095×150×0.95=0.255(約15.3分)あくまで計算です。
SPC(統計的工程管理)の導入で安定化
全薬品を自社で定期分析や環境負荷物質管理、金メッキ、銀メッキ、スズメッキ、無電解ニッケルメッキ 硬質クロムメッキなど めっき皮膜のICP分析も毎年実施しています。 (金メッキの環境負荷物質ICP分析)
SPC(Statistical Process Control)は、数値データで工程を管理し、「異常の予兆」を捉える手法です。
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メッキ厚みの管理図(X̄-R管理図)で、工程能力を評価
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被膜硬度のばらつき確認で、浴の劣化を察知 不良が出る前に対処できるため、安定生産に直結します。
メッキ膜厚測定:蛍光X線膜厚測定器 フィッシャー社 XDAL-FD
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メッキ皮膜の厚みを測定する測定器です。X線検出器に、半導体検出器(PIN)を搭載されている高精度モデルです。プログラム機能付き電動式XYステージ搭載しているので自動連続測定も可能です。 多層膜の測定も可能で膜厚測定は非常にスピーディ(10~20秒)に表示されます。非接触測定ですのでサンプルに傷をつけずに膜厚の測定が可能です。膜厚の測定結果は加工指示書や出荷検査成績書に記録されています。 |
メッキの膜厚実測データ メッキ別・ばらつき・工程能力データを見る
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メッキ皮膜の拡大観察:デジタルマイクロスコープ キーエンス VHX-8000シリーズ
4K CMOSによる高解像度観察、深い被写界深度、多彩な照明、撮影・測定・解析機能を備えたデジタルマイクロスコープです。キーエンス公式情報でも、VHX-8000は「観る・録る・測る」を短時間で行える機種として紹介されており、凹凸のある対象物でも観察しやすい点が特長です。
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1. メッキ表面の外観不良確認
2. 凹凸面・立体形状部品の観察 車載部品、端子、バスバー、コネクタ、接点部品などは、曲面・角部・段差部・穴周辺など、目視では全体の状態を確認しにくい場合があります。VHX-8000シリーズは、深い被写界深度やフォーカス追従機能により、凹凸のある対象物でも観察しやすく、メッキ剥がれ、クラック、エッジ部のメッキ状態確認に活用できます。 3. メッキ不良原因の特定と再発防止 メッキが剥がれる、外観不良が発生した場合、拡大観察・撮影することで、不良の特徴を記録できます。画像を残すことで、現場・品質管理・営業・お客様との間で、同じ不良状態を共有しやすくなります。 |
メッキ皮膜の元素分析:レーザ元素分析ヘッド キーエンス EA-300 AIで異物の成分・物質候補を推定
マイクロスコープで観察しながら、大気中で気になる箇所をそのまま元素分析できる装置です。メッキ加工品に発生する変色、黒点、ブツ、異物付着、剥がれなどは、目視だけでは原因を判断しにくい場合があります。当社では、正常部と異常部の元素を比較することで、メッキ皮膜由来の不具合なのか、下地素材・前処理・洗浄残渣・外部異物によるものなのかを切り分け、原因調査と再発防止に役立てています。
1. メッキ皮膜の成分確認
金メッキ活用内容 :Au成分の確認、薄付き・剥がれ部の確認
銀メッキ活用内容 :Ag成分の確認 異材混入の確認
ニッケルメッキ活用内容 :Ni成分の確認、下地露出の確認
スズメッキ活用内容 :Sn成分の確認、変色部の元素確認
特に、「これはメッキ皮膜なのか、下地が見えているのか」を判断する場面で有効です。
2. 変色・シミ・焼けの原因調査
メッキ加工後に発生する変色やシミは、目視だけでは原因を判断しにくいことがあります。変色部と正常部を比較し、元素の違いを確認できます。メッキのシミ・乾燥シミ・変色の原因と対策
3. 異物・ブツ・付着物の分析
メッキ表面のブツ、黒点、異物、粉状付着物などは、クレームにつながりやすい不良です。母材部と異物部を比較しながら分析する用途に向いています。メッキ表面にザラつき・ブツ・異物付着が発生する原因と対策
金属粉 : メッキ治具 バレルメッキのリード線、メッキ設備、素材からの混入
メッキ皮膜の成分分析:卓上走査電子顕微鏡 JCM-6000SEM-EDX /日本電子
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機能豊富な卓上SEMです。電子線やX線を異物や試料に照射して特性X線や蛍光X線のエネルギーを測定することが可能です。メッキ加工された製品に付着した異物がある時に、どのような元素が(定性)、どれぐらいの量(定量)含まれているかを分析して異物が何か特定することで不良の解析に使用しています。 |
メッキ皮膜の硬さHv測定:マイクロビッカース硬さ試験機 ミツトヨ
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メッキ皮膜の硬度を測定できるマイクロビッカース硬さ試験機です。評価はダイヤモンド圧子による圧跡の大きさから硬さの程度を数値であらわし評価します。 コダマでは、主に車載 充電端子の銀メッキの皮膜のHv硬度を測定する時に使用しています。銀の皮膜硬度管理の膨大なデータがあり、活かされています。銀メッキの硬度管理についてはこちら
メッキ加工品の品質不良、変色、異物付着、膜厚管理、皮膜分析でお困りの際は、試作・量産を問わずお気軽にご相談ください
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まとめ:工程を見える化し、未来の不良を防ぐ
メッキの品質は「結果」ではなく、「工程の積み重ね」によって決まります。工程管理と品質管理を徹底することで、歩留まりの向上、顧客満足、環境負荷の低減へとつながります。AI活用、 外観検査の自動化(AI画像認識)・プロセス異常の予兆検知・処理条件の最適化・トレーサビリティの強化・品質データのビッグデータ解析と最適条件提案やIoTを活用したスマートファクトリー化も加速し、予測型の品質管理が主流になるでしょう。
メッキ加工の品質管理・品質保証のQ&A
品質管理に関するQ&A・よくあるご質問をまとめました。
| Q. メッキ加工の品質管理では何を確認しますか? |
| A. 主に外観、膜厚、密着性、硬度、変色、ムラ、異物付着、ロットごとのばらつきなどを確認します。コダマでは工程内検査と出荷前検査を行い、不良品を外に出さない体制づくりに取り組んでいます。 |
| Q. メッキの膜厚測定はできますか? |
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A. はい。蛍光X線膜厚測定器を使用し、非接触でメッキ皮膜の厚みを測定できます。多層膜の測定にも対応しています。 |
| Q. メッキ不良の原因調査は相談できますか? |
| A. はい。外観観察、膜厚測定、元素分析、SEM-EDXなどを活用し、異物付着、密着不良、変色、ムラなどの原因調査に対応しています。 |
| Q. 小ロットや試作品でも検査対応できますか? |
| A. はい。製品仕様や用途に応じて、外観検査、膜厚測定、密着性確認など必要な検査を行います。 |
メッキの品質管理 関連情報
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- メッキが剥がれる(剥離)・密着不良の原因と対策(不良写真あり)
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- メッキの品質管理 耐食性試験・厚さ試験・密着性試験・硬さ試験
- メッキの品質管理 機器分析法
メッキ加工品の品質不良、変色、異物付着、膜厚管理、皮膜分析でお困りの際は、試作・量産を問わずお気軽にご相談ください
この記事の技術監修者:株式会社コダマ 児玉義弘 特級めっき技能士 実務経験30年以上
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株式会社コダマ 専務取締役 児玉義弘 めっき加工の実務経験は30年以上。金メッキ、銀メッキ、スズメッキを中心とした工業用表面処理について、加工条件の検討、品質管理、不具合対策、技術相談に携わってきました。 大学卒業後、電子部品のめっき加工を得意とする東京都内のめっきメーカーで、金・銀・スズ・ニッケル・銅メッキの加工技術と品質管理を学びました。その後、株式会社コダマにて、製造現場、品質保証、営業、技術提案を経験しています。 保有資格
主な専門分野
本ページでは、メッキの品質管理について、技術的な内容を確認・監修しています。 最終確認日:2026年8月6日 |











