硬質クロムメッキ加工事例 六角レンチ

六角レンチのようなL字形状の製品では、曲げ部の内側や首下周辺に電流が届きにくく、硬質クロムメッキの膜厚が薄くなる「つき回り不良」が発生しやすくなります。特に本製品では、六角レンチの長さやサイズが多種類にわたり、製品形状によって電流分布やメッキの析出状態が変化するため、通常の1回のラックメッキ処理だけでは、首下周辺まで安定して硬質クロムメッキを形成することが困難でした。

そこでコダマでは、1回目のメッキ加工後に治具の接点位置・製品の取り付け方向を変更し、再度メッキ加工を行う「2度付け」を実施しています。治具接点を変更することで、1回目では電流が届きにくかったL曲げ部の首下周辺へ電流を回り込ませ、硬質クロムメッキのつき回りを改善しています。

硬質クロム加工事例 六角レンチ(大)

硬質クロム加工事例 (フッ化物浴)膜厚6μm 六角レンチ(大)

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素材

メッキの種類 硬質クロムメッキ 膜厚5μm
処理方法 ラックメッキ処理
お客様 六角レンチメーカー様
サイズ L40~L500程度 (20種類以上の様々なサイズ展開)
硬質クロムメッキ加工時の注意した点 ・ 技術のポイント

技術ポイント

・L字形状による電流分布の偏りを考慮
・首下、曲げ部内側のメッキつき回りを改善
・1回目と2回目で治具接点位置を変更
・製品サイズ、形状に合わせてラックへの取り付け方法を調整
・L40~L500程度、20種類以上のサイズ展開に対応

硬質クロムメッキは、製品をメッキ液に浸漬するだけで均一に皮膜が形成されるわけではありません。特にL字形状、段差、首下、凹部などは電流が届きにくいため、製品形状を見ながら「どこから電流を流すか」「どの向きで取り付けるか」といった治具設計・接点設計が品質を左右します。

コダマでは、製品形状ごとの電流分布を考慮し、治具・接点位置・加工方法を工夫することで、複雑形状部品への硬質クロムメッキ加工に対応しています。

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