硬質クロムメッキの膜厚実測データ|24点測定・30μm以上|膜厚ばらつきを公開
株式会社コダマでは、硬質クロムメッキの品質を具体的な数値で確認するため、実加工品の膜厚測定(厚膜の場合は、マイクロメータにて寸法測定)を行っています。今回は、鉄素材φ15×L200の製品24個について硬質クロムメッキを施工し、膜厚のばらつきを測定しました。膜厚規格は30μm以上です。測定結果は、最小35μm、最大46μm、平均38.92μmとなり、測定した24点すべてで30μm以上を確認しました。
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図面・写真を添えてお問い合わせください。 形状や素材に合わせて最適な仕様をご提案します。 |
測定条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メッキ種類 | 硬質クロムメッキ |
| 素材 | 鉄 |
| 製品寸法 | φ15× L200 |
| メッキ膜厚規格 | 30μm以上 |
| 後工程 | メッキ後に寸法研磨あり |
| 測定数 | 24点 |
硬質クロム膜厚測定結果
| 項目 | 測定結果 |
|---|---|
| サンプル数 | 24 |
| 規格下限 | 30μm |
| 最小値 | 35μm |
| 最大値 | 46μm |
| 平均値 | 38.92μm |
| 標準偏差 | 3.27μm |
| 最大-最小 | 11μm |
| 30μm以上の測定数 | 24 / 24点 |
最低値でも規格下限+5μm
今回の測定では、最も薄い測定値でも35μmでした。規格下限30μmに対し、35μm − 30μm = +5μmとなっています。また、24点の平均膜厚は38.92μmで、規格下限に対して平均で約8.9μm上回る結果となりました。
24点の硬質クロム膜厚実測値
| No. | 膜厚 | No. | 膜厚 | No. | 膜厚 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 44μm | 9 | 35μm | 17 | 36μm |
| 2 | 42μm | 10 | 35μm | 18 | 37μm |
| 3 | 41μm | 11 | 36μm | 19 | 38μm |
| 4 | 39μm | 12 | 36μm | 20 | 39μm |
| 5 | 41μm | 13 | 35μm | 21 | 41μm |
| 6 | 39μm | 14 | 36μm | 22 | 43μm |
| 7 | 38μm | 15 | 37μm | 23 | 45μm |
| 8 | 37μm | 16 | 38μm | 24 | 46μm |

なぜ30μm以上の硬質クロムメッキを施工するのか
今回の製品は、硬質クロムメッキ施工後に寸法研磨を行う仕様です。そのため、最終寸法だけでなく、研磨によって除去される膜厚も考慮してメッキを施工する必要があります。硬質クロムメッキでは、単純に「膜厚を付ける」だけではなく、製品形状、電流分布、メッキする位置、必要膜厚、研磨代、最終寸法などを考慮して加工条件を設定します。特にシャフトや摺動部品などでは、硬質クロムメッキ後に研磨を行い、指定寸法へ仕上げるケースがあります。
硬質クロムメッキの膜厚管理
硬質クロムメッキは、製品形状や電流密度によって膜厚分布が変化します。そのためコダマでは、加工条件だけで判断するのではなく、必要に応じて実際の製品の膜厚を測定し、量産時の品質管理に活用しています。
今回の24点測定では、最小35μm~最大46μmの範囲で膜厚が確認されました。実加工データを蓄積することで、製品形状や要求膜厚に応じた加工条件の設定や、量産時の品質安定化につなげています。
硬質クロムメッキの厚付け・寸法研磨にも対応
株式会社コダマでは、耐摩耗性や摺動性向上を目的とした硬質クロムメッキだけでなく、厚付け硬質クロムメッキ、シャフトへの硬質クロムメッキ、寸法復元、肉盛り、部分メッキ、メッキ後研磨、量産加工にも対応しています。製品形状、素材、必要膜厚、最終寸法などをご連絡いただければ、加工方法をご提案します。
実加工データについて
掲載している数値は、株式会社コダマで実際に加工・測定したサンプルの測定結果です。硬質クロムメッキの膜厚分布は、製品の材質・形状・寸法・治具・メッキ条件などによって変化します。本データはすべての製品で同じ膜厚分布を保証するものではありません。硬質クロムメッキの膜厚管理や量産加工については、お気軽にご相談ください。
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この記事の技術監修者:株式会社コダマ 児玉義弘 特級めっき技能士 実務経験30年以
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株式会社コダマ 専務取締役 児玉義弘 めっき加工の実務経験30年以上。硬質クロムメッキをはじめ、金・銀・スズ・銅メッキなどの工業用表面処理について、製造、品質保証、加工仕様の検討、技術提案に携わってきました。 大学卒業後、電子部品のめっき加工を得意とする東京都内のめっきメーカーで、ニッケル・金・銀・スズ・銅メッキの加工技術と品質管理を学びました。その後、株式会社コダマにて、製造現場、品質保証、営業、技術相談を経験しています。 本ページでは、硬質クロムメッキの膜厚実測データ24点測定・30μm以上、膜厚ばらつきを確認し、本記事を監修しています。 保有資格
主な専門分野硬質クロムメッキによる耐摩耗性・摺動性・耐食性の向上や、摩耗部品の寸法復元など、お客様の課題に応じた加工方法を提案。特に、厚付け硬質クロムメッキ、部分メッキ、内径メッキ、寸法公差を考慮した仕上げ、ベーキング処理などを専門とし、試作から量産まで一貫生産の幅広い案件に対応してきました。 最終確認日:2026年8月26日 |


