SUS420J2製センサー基板への部分金メッキ|ステンレス材料の調達からエッチング加工、金メッキ加工まで完成品納入

ステンレス製センサー基板の指定箇所だけに金メッキを施したい。材料からのメッキまで一貫対応、、部分メッキを量産加工できる会社を探している。株式会社コダマでは、SUS420J2製センサー基板(110×70mm)の片面18か所に、レジストマスキング法を用いて精密な部分純金メッキを施した実績があります。

今回の案件では、単なるメッキ加工にとどまらず、ステンレス材料の調達、協力会社でのエッチング加工、精密部分金メッキ、完成品としての納入まで一貫して対応しました。必要な部分だけに金メッキを形成する選択メッキ技術と、協力会社との連携による量産品供給の事例をご紹介します。

SUS420J2製センサー基板 110×70mmの片面18か所にレジストマスキングで精密部分純金メッキを施した量産加工事例
SUS420J2製センサー基板 110×70mmの片面18か所にレジストマスキングで精密部分純金メッキを施した量産加工事例

 

お客様の課題|ステンレス材料の調達からエッチング加工、部分金メッキ、完成品供給まで一貫対応してほしい

本案件では、ステンレス材料の調達からエッチング加工、表面処理、完成品供給までを組み合わせる必要がありました。一般的な受託メッキ加工では、お客様から支給された部品にメッキ加工を施して返却する形態が中心です。しかし今回の案件では、協力会社との連携を含めた工程全体をコダマが一貫対応しました。材料を調達し、協力会社のエッチング加工を経て、部分金メッキを施した完成品を販売しました。

お客様の要望:センサー基板の部分金メッキの技術要望

指定された位置だけに金メッキすること メッキ部と非メッキ部の境界を精密に管理 メッキ不要部分への回り込みを抑えること
金メッキの材料コストを抑えること 量産時も安定した品質を維持すること  

実際の製造工程・一貫対応のステップ

STEP 1|ステンレス材料の調達 コダマがステンレス材料をロール材で購入しました。

STEP 2|協力会社への材料支給・エッチング加工 購入した材料を協力エッチング会社へ支給し、必要な形状に加工を依頼しました。

STEP 3|エッチング加工品の買取 エッチング加工された部材をコダマが買い取り、次の表面処理工程につなげました。

STEP 4|レジストマスキング・精密部分金メッキ マスターマスクを用いてメッキ領域を形成し、指定18か所に部分純金メッキを施しました。

STEP 5|完成品としてお客様へ納入 加工したセンサー基板を完成品としてお客様に販売・納入しました。

センサー基板 金メッキ加工事例の概要

項目 加工内容
製品名 センサー基板
用途 ひずみセンサー用の基板
素材 SUS420J2(ステンレス鋼)
製品サイズ 110×70mm
加工内容 精密部分メッキ 純金メッキ
メッキ箇所 基板片面18か所
マスキング方法 レジストマスキング法
パターン形成 マスターマスクによる露光・現像
金メッキ膜厚 0.6μm
下地メッキ ニッケルメッキ4μm
裏面 メッキ加工なし
生産形態 量産対応
納入形態 完成品として納入
対応範囲 材料調達・エッチング手配・部分金メッキ・完成品納入

コダマの提案|レジストマスキング法による精密部分 金メッキ

① マスターマスクを用いた高精度なパターン形成

今回の最大の技術ポイントは、110×70mmのSUS420J2製センサー基板に対し、片面18か所だけに純金メッキを形成したことです。部分メッキには、テープマスキング、樹脂コーティングなど複数の方法があります。しかし、細かなパターンや多数の指定箇所にメッキする場合、マスキング境界の精度と再現性が重要になります。そこでコダマでは、レジストマスキング法を採用しました。

 

マスターマスクを利用した露光・現像によって、金メッキする領域とメッキしない領域を形成します。この方法は、細かなメッキパターンの形成や、複数箇所への選択的な表面処理に適しています。

② 金メッキ部分と非メッキ部分の境界形成

精密部分メッキでは、単に不要部分を覆うだけでなく、指定された範囲に適切なメッキ皮膜を形成することが重要です。特にセンサー基板では、メッキ位置やパターン形状が製品の機能に影響する場合があります。

 

レジストマスキングによってメッキ領域を形成することで、細かなパターンの部分金メッキに対応しました。なお、実際の加工可能なパターン寸法や境界精度は、製品形状、膜厚、パターン設計などによって異なります。

③ 必要な18か所だけに純金メッキ

金メッキは、優れた耐酸化性や電気接点としての特性を持つ一方、金材料の価格が高い表面処理です。そのため、基板全面ではなく必要箇所だけに金メッキを形成することで、金の使用量を抑えられる可能性があります。今回の事例でも、指定された18か所への部分金メッキとし、裏面にはメッキを施さない仕様に対応しました。部分金メッキ加工の技術ポイントの詳細はこちら

 

材料の調達から、エッチング加工、プレス加工、切削加工からメッキ加工まで完成品納入はコダマへ

今回ご紹介したように、エッチング会社などの協力企業と連携し、材料調達から完成品供給まで対応した実績もあります。「材料調達からまとめて依頼したい」このような課題がございましたら、お気軽にご相談ください。

お気軽にお問合せください。

コダマのTEL06-6752-0001・FAX06-6752-0002

 

金メッキ加工・部分メッキの技術情報はこちら

金メッキのマスキング処理に関するQ&A

技術監修:株式会社コダマ 専務取締役 児玉義弘

特級めっき技能士/実務経験30年以上 本記事は、実際の加工実績に基づき、加工方法、素材特性、部分メッキ技術、品質管理の観点から技術内容を確認・監修しています。

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