鋳鉄製機械部品(L250×φ40)に、高リンタイプの無電解ニッケルメッキを膜厚20μm施工した加工事例です。今回の重要な技術ポイントは、鋳鉄特有の材質・鋳肌・巣穴を考慮し、無電解ニッケルメッキの密着性を確保するための前処理と、処理液を残さないための水洗・乾燥工程を入念に行っていることです。
鋳鉄は鉄系材料ですが、一般的な鉄鋼材料とは組織や含有成分が異なるため、同じ前処理条件では安定したメッキ密着性を得にくい場合があります。特に鋳鉄にはケイ素が含まれているため、通常の酸処理だけでは素材表面を十分に活性化できない場合があります。そこでコダマでは、フッ化物を添加した無機酸による前処理を行い、鋳鉄表面を適切に活性化したうえで無電解ニッケルメッキ工程へ移行しています。
コダマのメッキ加工の品質管理・品質保証 世界基準の認証 × 現場力

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| 素材 |
鋳鉄 |
| 無電解ニッケルメッキの種類・厚さ | 高リン 無電解ニッケルメッキ 20μm |
| 処理方法 | ラックメッキ処理 |
| お客様 | ー |
| 製品サイズ | L250×40φ |
| 無電解ニッケルメッキ加工時の注意した点 |
技術のポイント・鋳鉄に含まれるケイ素を考慮した前処理 ・耐食性重視 高リン無電解ニッケルメッキに対応 鋳鉄への無電解ニッケルでは「前処理」が密着性を左右する無電解ニッケルメッキは複雑形状でも比較的均一な膜厚を形成しやすい表面処理ですが、どの素材にも同じ前処理で対応できるわけではありません。特に鋳鉄では、素材に含まれるケイ素や鋳肌の状態などを考慮した前処理が重要です。 通常の酸処理だけでは十分に活性化できない場合があるため、本製品ではフッ化物を添加した無機酸を使用して素材表面を整え、後工程の無電解ニッケル皮膜が密着しやすい状態をつくっています。 つまり鋳鉄への無電解ニッケルメッキでは、「ニッケルをどう析出させるか」だけでなく、「その前に鋳鉄表面をどうつくるか」が重要な加工ポイントになります。 鋳物特有の「巣穴への液残り」にも注意鋳鉄・鋳物部品では、鋳肌や微細な巣穴などに前処理液・メッキ液・水洗水が入り込み、工程後も内部に残留する場合があります。こうした残留液は、加工直後には問題が見えなくても、時間の経過とともにシミ・変色・膨れなどの原因となることがあります。 そのためコダマでは、メッキ皮膜を形成する工程だけでなく、洗浄・水洗によって巣穴内部の処理液を十分に置換し、最終乾燥まで入念に行うことを重視しています。無電解ニッケルメッキ加工の詳細ページへ |

