🧪小学生でもわかる! そもそも「脱脂」ってなに?
メッキをする前に、製品の表面についている油や汚れを取る作業のこと!
この脱脂がしっかりできてないと、メッキがうまくくっつかなくなる原因になるよ。
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バラツキを減らすには? | ||
浸漬脱脂(しんしだっし)
▼どうやってやるの?
製品を脱脂液につけて、表面の油を落とす方法。
▼注意することは?
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最初から油が多すぎるとダメ!
→ 先にふきとりや遠心分離などでできるだけ油を取っておこう -
脱脂液が汚れすぎないように、
→ 油を取る装置やフィルターをつけておくと安心! -
油をよく落とすには、ただつけるだけじゃなく
→ ゆらしたり、ジェット水流やスプレーで洗うと効果アップ!
※泡が立ちすぎない洗剤(低発泡)を使うと◎ -
素材によって脱脂液を変える必要あり(例:アルミと鉄では違う)
▼管理が大事!
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実は、メッキの不良の多くは脱脂の失敗が原因!
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液の濃さ(アルカリ度)は中和滴定でカンタンに測れる
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洗剤は少しずつ補充するのがベスト(まとめてドバッはNG)
▼最近の工場では…
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製品の表面積を計算して、一定量になったら自動で「液を変えてね」と指示が出る仕組みも!
⚡ 電解脱脂(でんかいだっし)
電気の力を使って汚れを落とす方法!
▼3つのやり方がある
方法 | 使う電気の極 | ガスの発生 | 特長 |
陰極電解 | マイナス | 水素ガス | 油や汚れを強く落とせる。鉄や銅が出てくることがある。水素による素材のダメージに注意。 |
陽極電解 | プラス | 酸素ガス | 有機の汚れを分解。素材によっては酸化膜ができて密着不良の原因になることも。 |
PR電解 | 両方 | 両方 | 状況に応じて効果的に洗浄できるバランス型。 |
🎓まとめ
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メッキの前にはしっかり脱脂することが超重要!
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油の持ち込みを減らす・脱脂液の状態をこまめにチェックしよう
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素材や方法によって適した脱脂法を選ぶのがプロの仕事!