メッキの品質管理 バラツキを減らすには?

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バラツキを減らすには?

品質保証体制って何?

「脱脂」ってなに?

「酸処理」ってなに?

   
 
 
メッキの品質管理
メッキの品質管理について

1. どこが原因かを調べる(工程の解析)

「なぜ品質にバラつきが出るのか?」を探ります。

たとえば、使っている機械や材料、人のやり方など(これを4Mという)に問題があるかもしれません。犯人探しをするイメージです。

2. 決めた方法をみんなで守る(標準化)

たとえば、使っている液の濃さにバラつきがあると失敗しやすいなら、その液をいつも同じ状態に保つようにルールを決めて守ります。

3. 工程をしっかり管理する

悪さをする原因が出ないように、工程の中でしっかり押さえこむ。

たとえば、ある金属が混ざると表面が黒くなることがあるから、それがたまらないように処理をして防ぎます。

4. わざと変えて実験する(原因のつかみ方)

原因がわからない時は、「ここが怪しいな」と思ったところをわざと変えてみて、どうなるかを確認します。

小さな装置(ハルセル試験やビーカー)を使って試すのが安全で便利。

5. グループに分けて比べる(層別)

たとえば、「pH(ピーエイチ)っていう数値が違うとどうなるんだろう?」と思ったら、

3つのグループ(pH3.5、4.0、4.5など)に分けて試してみて、結果を比べます。どれが一番影響しているかが見えてきます。

メッキの不良を防ぐために大事なこと

メッキする目的を知っておく・お客様に確認する

見た目をよくしたいのか、電気を通りやすくしたいのか、メッキの目的によってやり方も変わります。

書類をちゃんと確認

「どんなふうに作業するか」「どれくらいの時間でやるか」など、加工指示が書かれた作業標準書や加工指示書をちゃんと見ておく。

加工する素材・材料をチェックする

薬品や材料がいつもと違ったり、加工する製品に油が多くついてたりすると失敗することがあるので、よく見て確認する。

製品をなくさない・壊さない

お客様からお預かりした製品は、個数がギリギリのことも多いです。失くしたり壊したりすると、全部作り直しになることも。

メッキ加工の流れをチェック

「このやり方で合ってるかな?」と、最初から最後までの流れを確認します。

メッキ作業前に機械をチェック

・道具や数、材料が合ってるか

・電気の流れや温度が正しいか

・液の状態(温度・pHなど)を確認する

などをしっかりチェック!

 

特級めっき技能士 児玉義弘
株式会社コダマ 専務取締役 児玉義弘 特級めっき技能士・毒物劇物取扱責任者・公害防止管理者(水質2種)

職人が語るコラム 解説者

めっき職歴30年以上 父が創業のメッキ加工工場で小学生の時からラッキング作業・メッキ加工に関わる。大学卒業後は、電子部品のメッキ加工を得意とされる東京のメッキメーカーにて修行し、メッキ技術と経営ノウハウを学ぶ。

コダマ入社以来、現場、品質保証、新規営業を担当し、現在は新卒採用活動、新規事業の検討、戦略の立案などに注力している。

 

 

 

 

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