金メッキや銀メッキは、素材に直接めっきするよりも、銅メッキやニッケルメッキなどの下地メッキを行ってから仕上げるケースが多くあります。下地メッキには、密着性を高める、素材からの金属拡散を防ぐ、耐食性を高める、外観を安定させる、仕上げメッキの性能を引き出すといった役割があります。
特に銅合金・真鍮・鉄・ステンレス・アルミなどは、素材に応じて適切な下地メッキを選ばないと、変色、はく離、ピンホール、接触不良、耐食性不足などの原因になります。コダマでは、金メッキ・銀メッキ・錫メッキ・ニッケルメッキなどの実績をもとに、素材・用途・必要膜厚に合わせた下地メッキ仕様をご提案しています。
こんなお困りごとはありませんか?
・金メッキや銀メッキが変色する
・メッキがはがれる、密着しない
・真鍮や銅合金に金メッキしたい
・ステンレスやアルミにメッキしたい
・図面に下地メッキの指定があり、意味がわからない
・ニッケル下地が必要か判断できない
・金メッキ、銀メッキの膜厚を相談したい
ニッケル下地メッキの役割
ニッケル下地メッキは、金メッキや銀メッキの下地としてよく使われる処理です。主な目的は、素材と仕上げメッキの間にバリア層を作ることです。特に真鍮や銅合金に金メッキを行う場合、金メッキを直接加工すると、銅や亜鉛などの成分が表面側へ拡散し、変色や接触抵抗の上昇につながることがあります。
そのため、電子部品、コネクタ、接点部品などでは、銅ストライクメッキやニッケルメッキを下地にしてから、金メッキや銀メッキを行うことがあります。ニッケル下地は、密着性、耐食性、拡散防止、外観安定に有効ですが、用途によって適切な厚さや処理条件が変わります。
銅下地メッキの役割
銅下地メッキは、素材表面を平滑にし、仕上げメッキの外観や密着性を安定させる目的で使われます。鉄鋼素材では、銅メッキを下地として使い、その上にニッケルメッキ、さらに金メッキや銀メッキを行うことがあります。銅下地によって素材表面の凹凸を整え、上層メッキの仕上がりを安定させやすくなります。
ただし、金メッキの下地として銅だけを使う場合、用途によっては銅成分の拡散や変色が問題になることがあります。そのため、接点部品や電子部品では、銅下地の上にニッケル下地を組み合わせることがあります。
下地メッキの種類及び最小厚さ

加工事例: 銅素材 下地 銅 ニッケル 上層メッキ 金メッキ
メッキの外観、耐食性、密着性などの目的で下地メッキを実施します。一般的な下地メッキの種類と厚みを参考として示します。金メッキや銀メッキは、素材に直接メッキ加工することは少なく、下地メッキを施し、上層に金メッキや銀メッキを加工します。
下地メッキのQ&A
Q. 金メッキに下地メッキは必要ですか?
A. 素材や用途によります。銅や銅合金、真鍮、鉄、ステンレス、アルミなどでは、密着性や拡散防止、耐食性を高めるために、銅メッキやニッケルメッキなどの下地メッキを行うことがあります。
Q. 銀メッキにも下地メッキは必要ですか?
A. 必要になる場合があります。素材に直接銀メッキをすると、密着性や耐食性、外観安定性が不足することがあるため、銅下地やニッケル下地を使うことがあります。
Q. 金メッキにニッケル下地を使う理由は何ですか?
A. ニッケル下地は、素材成分の拡散を防ぐバリア層として働きます。特に銅合金や真鍮では、金メッキの変色や接触性能低下を防ぐ目的で使われます。
Q. 下地メッキの厚さはどれくらい必要ですか?
A. 素材や用途によって変わります。目安として、銅合金ではニッケル1.25μm以上、鉄鋼ではニッケル10μmまたは銅10μm+ニッケル5μm、アルミニウム合金ではニッケル20μmなどが参考になります。最終的には図面・用途・使用環境に合わせて決定します。
Q. ステンレスに金メッキや銀メッキはできますか?
A. 可能です。ただしステンレスは表面が不動態化しているため、密着性を確保するためにニッケルストライクや金ストライクなどの下地処理を行うことがあります。
Q. アルミに金メッキや銀メッキはできますか?
A. 可能ですが、アルミはめっきが難しい素材です。密着性を確保するために適切な前処理と下地メッキが必要です。ページ内の参考表では、アルミニウムおよびアルミニウム合金にはニッケル20μmが示されています。
Q. 図面に下地メッキの指定がない場合も相談できますか?
A. はい。素材、用途、必要な性能、使用環境を確認したうえで、金メッキ・銀メッキに適した下地メッキをご提案できます。
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例 銅合金素材 下地メッキ 銅メッキ ニッケルメッキ 上層メッキ 金メッキ
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素材別|下地メッキの種類と目安厚さ
例 銅合金素材 下地メッキ 銅メッキ ニッケルメッキ 上層メッキ 銀メッキ
| 素材材料 | 下地メッキの種類・ 最小厚さ(μm) |
| 銅 | 不要 |
| 銅合金 特に鉛を含む快削黄銅 | ニッケル 1.25(μm)、銅又はすず-ニッケル合金 1.25(μm) |
| 鉄鋼 | ニッケル 10(μm) 、銅10(μm) +ニッケル 5(μm) |
| ステンレス鋼 | ニッケルストライク 薄い膜厚、金ストライク 薄い膜厚 |
| アルミニウム及びアルミニウム合金 | ニッケル 20(μm) |

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職人が語るコラム 解説者めっき職歴30年以上 父が創業のメッキ加工工場で小学生の時からラッキング作業・メッキ加工に関わる。大学卒業後は、電子部品のメッキ加工を得意とされる東京のメッキメーカーにて修行し、メッキ技術と経営ノウハウを学ぶ。 コダマ入社以来、現場、品質保証、新規営業を担当し、現在は新卒採用活動、新規事業の検討、戦略の立案などに注力している。
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