錫メッキ加工のウイスカー対策

錫メッキのウイスカーの留意点

 

ウイスカーとは、錫メッキを微細な電子部品等に施工する場合、メッキ後に時間経過と共に皮膜中の応力(圧縮応力)でスズの単結晶がヒゲ状に成長することがあります。これをウイスカーと呼ばれています。ウイスカーは、回路のショートなどトラブルの原因になるので、電子部品には、ウイスカー発生を抑制する対策が必要です。

 

錫メッキのウイスカー

具体的なウイスカー防止対策

 

  • 下地にニッケルメッキを1µm程度施す
  • メッキ後に加熱処理(リフロー:150℃ 1時間)をおこなう
  • 無光沢めっき 結晶粒度は大きめのものが光沢より出にくい
  • めっき前の加熱処理による素材の応力緩和
  • 自動車関連部品でご要望の多い、スズメッキの後のダフニーオイル(出光興産株式会社 様)の塗布もご対応させていただきます。 スズメッキ後の水素脆性除去のためのベーキング処理もご対応可能です。

 

錫メッキの詳細はごちら

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コダマのTEL06-6752-0001・FAX06-6752-0002

 

特級めっき技能士 児玉義弘
株式会社コダマ 専務取締役 児玉義弘 特級めっき技能士・毒物劇物取扱責任者・公害防止管理者(水質2種)

職人が語るコラム 解説者

めっき職歴30年以上 父が創業のメッキ加工工場で小学生の時からラッキング作業・メッキ加工に関わる。大学卒業後は、電子部品のメッキ加工を得意とされる東京のメッキメーカーにて修行し、メッキ技術と経営ノウハウを学ぶ。

コダマ入社以来、現場、品質保証、新規営業を担当し、現在は新卒採用活動、新規事業の検討、戦略の立案などに注力している。

 

 

 

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