錫メッキ硫酸浴の組成 作業条件事例

硫酸錫メッキ浴

硫酸錫メッキ浴

錫メッキ硫酸浴の組成 作業条件事例を紹介します。硫酸浴 錫メッキ(スズメッキ)Sn浴の組成と作業条件 例は下記をご参照ください。添加剤の種類により、無光沢または光沢メッキ外観が得られます。

メッキ浴は二価のスズイオンを含むため、空気攪拌ではなく、機械的攪拌を行う必要があります。メッキ浴の温度は、20℃~17℃程度を維持する必要がるので、夏場は冷却が必要です。

さらに、メッキ浴が強酸性のため、作業環境や設備の腐食防止に注意が必要。アノード純度は99.9%以上、出来れば、より不純物が少ない99.99%が望ましい。

 

錫メッキの詳細はごちら

 

薬剤及び作業条件 錫メッキ(硫酸浴)無光沢浴 錫メッキ(硫酸浴) 光沢浴

硫酸第一スズ(g/L)

40(30~50)

40(30~50)

硫酸(g/L)

60(40~80) 100(80~160)

クレゾールスルホン酸(g/L)

40(30~60) 30(25~35)

ゼラチン(g/L)

2(1~3)

β-ナフトール(g/L)

1(0.5~1)

ホルムアルデビド(37%)(mL/L)

5(3~8)

光沢剤(アミンーアルデミド系)(mL/L)

10(8~12)

分散剤(PEGNPE,15H(g/L)

20(15~25)

浴温

20(15~25) 17(12~22)

カソード電流密度(A/d㎡)

1.5(0.5~4) 2(0.5~5)

アノード電流密度(A/d㎡)

0.5~2 0.5~2

アノード純度(Sn%)

99.9%以上 99.9%以上

攪拌(カソード移動)(m/分)

適宜 1~2

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特級めっき技能士 児玉義弘
株式会社コダマ 専務取締役 児玉義弘 特級めっき技能士・毒物劇物取扱責任者・公害防止管理者(水質2種)

職人が語るコラム 解説者

めっき職歴30年以上 父が創業のメッキ加工工場で小学生の時からラッキング作業・メッキ加工に関わる。大学卒業後は、電子部品のメッキ加工を得意とされる東京のメッキメーカーにて修行し、メッキ技術と経営ノウハウを学ぶ。

コダマ入社以来、現場、品質保証、新規営業を担当し、現在は新卒採用活動、新規事業の検討、戦略の立案などに注力している。

 

 

 

 

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