銀の歴史
銀が最初に発見されたのは金と銅の発見の少し後で、紀元前4000年頃に塊状の天然銀としてであった。銀は、その美しい色、加工方法、希少性などの特性により古来より多くの用途が開発されてきた。銀の装飾品や貨幣としての使用は古く、置物や食器にも使われてきた。
銀細工師達はきわめて初期の頃から銀に少量の銅を入れて硬くし、使用中の磨耗を少なくすることを考えた。この銀合金の典型的なものが、スターリングシルバー(銀92.5 %十銅7.5 % )である。
この材料は13世紀初め頃イギリスで公式化されたが、銀貨、銀食器、銀宝飾品などに多量に用いられ、イギリス以外でも広く使用されるようになった。
産業の発展と共に銀の特性が生かされて、電気接点、ろう材、触媒、写真感光材料などの多くの工業用銀製品が開発され利用されるようになった。
銀の最大の欠点は、空気中の硫黄を含む雰囲気で、簡単に硫化銀(Ags)を形成して褐色に変化する。銀の変色を防止する方法が確立出来たらノーベル賞に匹敵するくらいの価値があるくらい難しいと言われている。
銀メッキの歴史
参考文献:防錆技術学校 めっき科教科書
![]() 株式会社コダマ 専務取締役 児玉義弘 特級めっき技能士・毒物劇物取扱責任者・公害防止管理者(水質2種) |
職人が語るコラム 解説者めっき職歴30年以上 父が創業のメッキ加工工場で小学生の時からラッキング作業・メッキ加工に関わる。大学卒業後は、電子部品のメッキ加工を得意とされる東京のメッキメーカーにて修行し、メッキ技術と経営ノウハウを学ぶ。 コダマ入社以来、現場、品質保証、新規営業を担当し、現在は新卒採用活動、新規事業の検討、戦略の立案などに注力している。
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