銅メッキ(硫酸銅・青化銅)(Cu)特長や用途を解説

銅メッキ加工依頼 納期3日から対応

コダマは創業65年の伝統、安定と確実な成長を遂げる 大阪の銅メッキ加工メーカーです。特級めっき技能士2名・一級めっき技能士6名・二級めっき技能士8名が在籍し、技術的な専門知識をもつスタッフが、お急ぎの銅メッキ加工依頼でも、最短納期3日から処理対応できます。初めての銅メッキ加工依頼をお探しの方も全国対応させて頂いていますので、初めての方もお気軽にお問合せください。

 

加工事例として、浸炭防止の青化銅メッキ 20~30µm、薄膜~600μmの厚付け 硫酸銅メッキ、マスキングして部分的に銅メッキ等もございます。‎| ISO9001・14001認証取得工場 | このページでは、銅メッキの特長、メリット、デメリット、対応サイズ、加工プロセス、 担当技術者の記事を紹介しています。メッキ処理の安定品質を支える現場の仕組み

お客様満足度調査アンケート結果

 

銅メッキ

シアン化銅メッキ加工事例 膜厚20μm

コンテンツナビゲーション

銅メッキの特長

銅メッキとは、熱伝導性、電気伝導性が金属では銀メッキについで良好です。展延性にも優れており、容易に研磨することが可能です。 ニッケルと比較してコストが安い利点もあります。プリント基板への銅メッキ、半導体パッケージ基板(配線メッキ、ビアホールメッキ、TSVメッキ)などのエレクトロニクス分野では幅広く活用されています。

その他の工業用途には、銅電鋳、印刷ロールなどへの厚付け銅メッキ、各種電気接点端子に利用されている金メッキ、ニッケルメッキなどの下地メッキとして多く利用されています。現在工業用途としては、硫酸銅メッキ浴、シアン化(青化銅)メッキ浴、ピロりん酸銅メッキ浴の3種類があります。

銅メッキ加工 メリット

シアン化銅メッキは鉄鋼や亜鉛ダイカスト素地のストライクメッキ浴として、不可欠な浴であり、光沢浴として用いられることも少なくありません。浸炭防止処理の用途として、シアン化銅を膜厚20μm程度の厚みを加工します。複雑形状の製品やピンホールなどの素材欠陥の内部までカバーするので、下地メッキとして好適です。バレルメッキ処理が可能です。

ピロりん酸銅メッキは、均一電着性に優れ、pH8~9と中性に近いので、亜鉛ダイカスト上のメッキに使用されることが多い銅メッキです。光沢浴の硫酸銅メッキは、光沢とレベリングが抜群に優れ組成が単純なので浴管理が容易な利点や低コストな点が挙げられます。効率がほぼ100%で、かつ高電流密度でメッキ可能で作業性が良いので、肉盛り、厚付けメッキに適しています。

銅メッキ加工 デメリット

シアン化銅及びその化合物は、毒物であり、厳重に管理し、排水処理を確実に実施しなければいけません。硫酸銅メッキは、鉄や亜鉛ダイカストなどの卑金属素地上に直接メッキができません。硫酸銅メッキ浴に鉄を浸漬させると、化学置換反応が生じて、密着性の悪い銅置換膜が析出してしまいます。無光沢の硫酸銅メッキは、結晶粒のあらい外観となり、高電流密度部分は、樹枝状メッキになりやすく。無光沢浴は利用されることは例外です。

充実の設備で量産品を短納期対応

メッキ 自動ライン

銅メッキ加工が可能な最大対応サイズ

シアン化銅メッキ 対応サイズ:縦400mm×横400mm×深さ600mm

硫酸銅メッキ 対応サイズ 対応サイズ:縦100mm×横200mm×深さ350mm

メッキ対応サイズ

 

銅メッキの技術力

銅メッキ

厚付け銅メッキが得意です。浸炭防止の青化銅メッキ(シアン化銅メッキ)20~30µmや硫酸銅メッキ600μmなどの豊富な実績!

2種類の銅メッキを取り揃えています!

浸炭防止の青化銅(シアン化銅)メッキ対応

 シアン化銅メッキは複雑形状の製品やピンホールなどの素材欠陥の内部まで密着よくつき回るため、各種メッキの下地メッキとして大活躍しています。上層のニッケルメッキの耐食性 にも効果があります。 歯車など部分的に靭性を保持しておく必要がある部分の浸炭防止の銅メッキとしてもご利用いただいています。

環境負荷調査:銅メッキ皮膜をRoHS指令 4物質(カドミウム・鉛・水銀・六価クロム)を定期的にICP分析(含有量試験)しています。分析結果報告が必要なお客様にはご提出できます。

2種類の銅メッキを取り揃えています!

銅メッキの種類 皮膜の特長 用途や利用分野
シアン化銅メッキ(青化銅メッキ)
ラック・バレル対応可能

鉄、アルミダイカストに直接めっき可能です。シアン化銅メッキの皮膜は密着が良く、緻密、均一電着性に優れています。ストライクメッキとしても利用しています。

複雑形状の製品やピンホールなどの素材欠陥の内部までカバーするので、下地メッキとして好適です。バレルメッキが可能です。

浸炭防止下地メッキとして銅ストライクメッキ (ストライクメッキとは素地の不働態皮膜を除去、活性化しメッキの密着を良くするために行われる下地メッキのことです)
硫酸銅メッキ
ラック 対応可能

硫酸銅メッキ皮膜は柔らかく表面の切削や研磨などの二次加工が容易にできます。優れたレベリング作用で、バフ研磨目まで埋めることができます。

効率がほぼ100%で、かつ高電流密度でメッキ可能で作業性が良い。厚付けメッキに適しています。

通常、光沢剤によって鏡面光沢が得られますが、当社では、鏡面光沢仕様は対応していません。

厚付けのメッキ膜厚、電鋳や印刷ロールなど。プラスチック上への下地メッキ。スルーホールメッキなど。

 

シミを発生させないメッキ加工をしています

乾燥工程でメッキ表面にシミが出来ない対策をしています。

・乾燥機内の温度を高温にしない

・乾燥機内の定期的な清掃と点検

・環境のよい場所で製品を保管

詳しくはこちら

メッキ加工の品質管理

銅メッキ対応素材

  • 鉄鋼素材
  • 銅・銅合金・真鍮等・エコブラス

代表的な銅及び銅合金 素地

メッキのしやすさ:〇は密着良好、△は前処理に留意すれば良好

銅の種類 メッキのしやすさ
無酸素銅(C1020)
タフピッチ銅(C1100)
ベリリウム銅(C1720)
黄銅(C2600)
快削黄銅(C3560)
りん青銅(C5210)

(当社でも上記材質のメッキ加工は豊富にあります。)

銅メッキ加工工程

1 中性脱脂 脱脂工程は、製品についている油を取るために行います。
2 超音波洗浄 超音波によって、液体に生じた真空の気泡が破裂する際の衝撃波を利用した洗浄方法です。
3 電解脱脂 電解脱脂工程は浸漬脱脂で取り除くことのできない、微細な凹凸面に付着したバフカスや焼き入れのスケールを、多量のガスの圧力で取り除くために行います。
4 活性化 酸活性工程は、メッキ前に素材を活性化させ、メッキを付きやすくするために行います。鉄系・硫黄快削鋼・銅合金など素材にマッチした活性化を行います。
5 銅ストライク(シアン化銅メッキ) 下地の素材と上層のニッケルメッキとの間で接着剤のような役割を果たしてくれます。

6 銅メッキ(シアン化銅メッキ、硫酸銅メッキ)

銅メッ加工は、浸炭防止目的、
7 変色防止処理 銅メッキ仕上がりの製品は変色しやすく、変色防止処理をすると、表面が変色しにくくなります。
8 乾燥工程 エアー乾燥、乾燥炉などを所定の時間行い、製品に付着した水分を飛ばします。(各工程間は水洗いが入ります )

発注する際の注意点

お問合せの前にお客様にご確認いただきたいポイントをご案内します。

メッキ加工する製品御素材の確認 ロット数量(一度に発注していただく数量)の確認 メッキの種類の確認 製品の形状・寸法の確認
コダマメッキ加工依頼お取引の流れ

お問合せ・ご依頼はこちら

コダマのTEL06-6752-0001・FAX06-6752-0002

 

銅メッキ加工 担当技術者 紹介

無電解ニッケルボロンタングステン担当者 平井さん

めっき技能士 平井さん

二級めっき技能士 平井さん 入社して複合ラインに配属、昨年より貴金属ラインリーダーになりました。 銅、ニッケル、金メッキ、銀メッキを中心に無電解ニッケルボロン、無電解ニッケルボロンタングステンなども担当しています。 毒物劇物取扱責任者の資格も取得しています。

銅メッキ解決Q&A

Q. 浸炭防止用の銅メッキの厚さは幾ら必要か

Q. 銅ブロンズメッキとはどのようなメッキですか。

Q. 銅メッキに種類について教えて下さい

Q. 銅メッキではがれの原因はなぜでしょうか

Q. 銅メッキの硬さを教えて下さい

銅メッキのよくあるご質問・ご要望例

銅メッキ(硫酸銅・青化銅)関連記事

銅メッキのjis記号での表し方と呼び方

[メッキ法の種類]-[素地の種類]/[下地メッキの種類 膜厚], [上層のメッキの種類 膜厚]

例1、 Ep-Fe/Cu20
電気メッキー素地の種類(鉄素地)/ 銅メッキ20μm以上
例2、 Ep-Al /ELp-Ni 3,  Cu 5b
最終めっきが電気めっき、素地の種類(アルミ素地)/ 下地メッキの無電解ニッケルメッキ3μ以上、上層の光沢銅メッキ 膜厚5μm以上
例3、 Ep-Fe/Ni 1m, Cu15m
電気めっきー素地の種類(SUS素地)/下地メッキのニッケル1μm、上層の無光沢銅メッキ 膜厚15μm以上

銅の電気伝導率と熱伝導率 他の金属との比較

貴金属の種類 電気伝導率(μΩ・cm) 熱伝導率(W/m・K)
1.59 428
1.68 403
2.44 319
ロジウム 4.7 149
白金 10.6 72
パラジウム 11.1 75

銅メッキのよくあるご質問・ご要望例

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銅メッキページの解説者:銅メッキのまとめ

特級めっき技能士 児玉義弘
株式会社コダマ 専務取締役 児玉義弘 特級めっき技能士・毒物劇物取扱責任者・公害防止管理者(水質2種)

銅メッキとは、熱伝導性、電気伝導性が金属では銀についで良好です。展延性にも優れており、容易に研磨することが可能です。 ニッケルと比較してコストが安い利点もあります。プリント基板への銅メッキ、半導体パッケージ基板(配線メッキ、ビアホールメッキ、TSVメッキ)などのエレクトロニクス分野では幅広く活用されています。

 

めっき職歴30年以上 父が創業のメッキ加工工場で小学生の時からメッキ加工に関わる。夏休みにラッキング作業のお手伝いなど。大学卒業後は、電子部品のメッキ加工を得意とされる東京の大手メッキメーカーにて修行し、メッキ技術と経営ノウハウを学ぶ。

コダマ入社以来、現場、品質保証、新規営業を担当し、現在は新卒採用活動、新規事業の検討、戦略の立案などに注力している。

 

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