非磁性の金メッキできますか 金メッキ加工のQ&A
- Q現在、ばね特性を有する非磁性プローブを作製したいと考えています。相談内容は以下の通りで、詳細は添付資料をご確認願います。金メッキの厚付けめっきは可能でしょうか。ばね特性と金メッキ以外にも非磁性を有するメッキ材料についてご知見ありますでしょうか。
- A
非磁性 厚付け金メッキ可能です。ご希望の膜厚を教えてください。ばね特性に関して、知見はございませんが、メッキの硬度が高い、膜厚が厚いとバネ特性に影響を及ぼすと考えられます。非磁性のメッキですが、銀メッキ、銅メッキなども非磁性ですが、ご希望されている半導体用の検査治具としての金メッキの非磁性プローブは、微弱電流・信号の精度保持が出来て、有効だと思います。
「非磁性 金メッキ」とは、磁性(磁力に反応する性質)を持たない金メッキ処理のことを指します。主に電子部品や磁場環境に影響される精密機器で使用され、磁気的な影響を最小限に抑えることを目的としています。非磁性材料は磁気特性を示さない材料であり、他の磁石を引き付けたり反発したりしません。
非磁性金メッキの構成要素
部位 推奨仕様 理由 下地金属 非磁性銅合金(真鍮・C1720など) 鉄やニッケル系はNG 中間層 非磁性Ni(P含有無電解Ni)または省略 通常の電解Niは磁性を持つ 金メッキ 純金または非磁性硬質金(合金) 金自体は非磁性 *下地メッキとして、電解ニッケルやCo添加金メッキは磁性あり、避けるなど注意が必要です。
非磁性 厚付け金メッキ加工事例