メッキの用語(前処理)

JIS H 0400 電気メッキに使用される用語(2)研磨及び前処理で使用されるものを紹介します。

 

番号 用語 読み方 意味
201 アニーリング   一定温度に加熱して成形によるひずみを除去する方法
202 アルカリ洗浄 あるかりせんじょう アルカリ溶液を用いて被メッキ物を洗浄する方法
203 ウエットブラスト法 うえっとぶらすとほう 微粒の研磨材を加えた水又はそれに適当な抑制剤を加えたものをっ金属製品に吹き付けて洗浄にすると同時に均一なナシ地面仕上げにすること。
204 液体ホーニング えきたいほーにんぐ ウエットブラスト法と同じ
205 エッチング   金属又は金属表面を化学又は電気化学的に浸食する方法。樹脂上にメッキする場合は酸化剤を含む液に樹脂を浸食し、表面素化と化学的変化を同時に行う方法。
206 エマルジョン洗浄法 えまるじょんせんじょうほう 乳化液を用いて被メッキ物を洗浄する方法。
207 化学研磨法 かがくけんまほう 金属表面を種々な組成の溶液中に浸漬して平滑な光沢面とする方法。
208 活性化 かっせいか 表面の不動態を破壊することを目的とする処理。
209 がら研磨法 がらけんまほう 品物を回転容器中に研磨する方法。
210 キャタライザーアクセレータ法 きゃたらいざーあくせれーたほう SnとPbの混合によりパラジウムとコロイド液とし、これに浸漬して次に塩酸溶液に浸漬して化学めっきの反応を促進させる方法。
211 光沢浸漬法 こうたくしんせきほう 金属表面を種々な組成の溶液中に短時間浸漬して光沢面とする方法。キリンス仕上など。
212 サテン仕上法 さてんしあげほう 方向性のあるつけけし面に仕上る方法。
213 酸洗い法 さんあらいほう 酸類水溶液に浸漬して、さびやスケールを除去する方法。メッキ加工工程の前処理で導入されています。
214 酸浸漬法 さんしんせきほう 金属表面を種々な組成の溶液中に短時間浸漬して光沢して、その表面を化学的に処理する方法。メッキ加工工程の前処理で導入されています。
215 酸洗浄法 さんせんじょうほう 酸溶液による洗浄法。
216 スマット   酸洗時又はアルカリ処理の際に表面に残った黒色異物をいう。
217 センシタイザーアクチベーター法 せんしたいざーあくちべーたーほう Snを含む液に浸漬後、Pbを含む液に浸漬して化学めっきの反応を促進させる方法。
218 洗浄 せんじょう 表面から油脂その他の汚れを除去すること。メッキ加工工程の前処理~後処理まで様々な工程で導入されています。
219 電解研磨法 でんかいけんまほう 水素イオン濃度の逆数の対数であって、メッキ工程における溶液の酸度又はアルカリ度を表すために用いる。ステンレスの電解研磨が最も有名。
220 電解洗浄法 でんかいせんじょうほう 被メッキ物を一方の極として電解によって洗浄する方法。陰極法。陽極法又はPR法などがある。メッキ加工工程の前処理の中で電解脱脂として導入されています。
221 バフ研磨法 ばふけんまほう バフの周囲又は表面に研磨剤などをつけて研磨する方法。メッキ前の下地研磨やメッキ後の仕上げ研磨などがあります。
222 バレル研磨法 ばれるけんまほう 被研磨物を研磨剤などと共に回転して研磨する方法。メッキ前に製品表面の酸化物を除去するために使用する時があります。
223 バレルバニッシング   研磨処理法の1種で、表面層を除去せず圧力をかけてこすり、表面を平滑にする加工法。バニッシュ仕上ともいう。
224 バレル法 ばれるほう 品物を回転容器の中に入れて、機械的、化学的、又は電解処理する方法の総称でバレルバニッシング、バレル研磨、バレルメッキ法などがある。
225 ブラスト法 ぶらすとほう 加工面に固体金属、鉱物性又は植物性の研磨材を高速で吹き付け、その表面を洗浄化。磨耗又は表面硬化させる方法。
226 プレエッチング   エッチング処理を容易に行うために、前もって加工物を有機溶剤に浸漬する方法。
227 ベルト研磨法 べるとけんまほう 研磨剤の付着した研磨ベルトを使用して研磨する方法。
228 マット仕上 まっとしあげ 無方向性のつやけし面に仕上る方法。
229 溶剤洗浄法 ようざいせんじょうほう トリクレンなどの有機溶剤を用いて被メッキ物を洗浄脱脂する方法。現在は環境面の配慮から使用されなくなってきています。
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