金メッキ金合金の色目・外観色調について
- Qお世話になっています。メッキ会社によって、金メッキの外観が赤、黄色、白が入ったような色調に違いがあります。赤金に統一できないのでしょうか。他にはどのような種類がありますか。
- A
金メッキの外観色調ですが、金の純度、金合金、金以外の金属が何が入っているかで色調が変わってきます。同じメッキ液を使用すれば可能ですが、全く同じにするのは難しいと思います。
金メッキには、**純金(Au)だけでなく金合金(Au合金)**を用いたさまざまな種類があります。これらは、硬度・耐摩耗性・色調・コストなどの調整を目的に使い分けられており、電子部品・装飾品・接点など多様な用途で用いられます。以下に、金メッキ(金合金)の種類・主成分・外観の違い・特徴を分かりやすく整理しました。
純金メッキ(純Au) :Au 99.9%以上 鮮やかな黄色(金色)電子部品、ワイヤーボンディング柔らかく、導電性が高い
純金メッキ
硬質金メッキ(Co-Au):Au+Co(0.1〜0.5%) やや明るい淡黄色〜白金色 コネクタ、スイッチ接点硬度が高い(Hv 150〜250)
硬質金メッキ加工
硬質金(Ni-Au): Au+Ni やや赤みがかった黄金色 コネクタ端子、基板パッド高硬度+安定した導電性
ローズゴールド調 :Au+Cu ピンク〜赤金色 アクセサリー・装飾品装飾性重視、やや軟らかめ
グリーンゴールド調: Au+Ag黄緑がかった金色アクセサリー、仏具色調が特殊
ホワイトゴールド調: Au+Pd、Pt、Niなど白銀色〜淡グレー宝飾品、腕時計など高級感
金-インジウム合金Au+In淡黄色はんだ性が必要な電子部品はんだ濡れ性が良好
金-錫合金(AuSn)Au+Sn(例えば80Au20Sn)灰金色〜やや赤みレーザー部品、Hermetic封止高融点・高強度・硬質