硬質金メッキのAu-CoとAu-Niの違い|コバルト・ニッケル含有の特徴 金メッキ加工のQ&A
- Q硬質金メッキについて教えてください。 硬化剤としてコバルトとニッケルを使用する場合が有ると聞きます。 Co-Au,Ni-Auの差は何でしょうか
- A
硬質金メッキのAu-CoとAu-Niの違い|コバルト含有・ニッケル含有の比較
硬質金メッキには、金に微量の金属を含有させて硬さや耐摩耗性を高めるタイプがあります。代表的なものが、コバルトを含むAu-Co金メッキと、ニッケルを含むAu-Ni金メッキです。
どちらも純金メッキより硬く、接点部品・端子・コネクタ・電子部品などに使用されますが、外観・硬度・接触抵抗の安定性・加工条件に違いがあります。
Au-Co金メッキとは
Au-Co金メッキは、金メッキ皮膜中に微量のコバルトを含有させた硬質金メッキです。一般的な硬質金メッキとして広く使用されており、外観・硬度・加工安定性のバランスに優れています。特に、接点部品やコネクタなど、摩耗や抜き差しが発生する部品に適しています。
Au-Ni金メッキとは
Au-Ni金メッキは、金メッキ皮膜中に微量のニッケルを含有させた硬質金メッキです。Au-Coと比較すると、外観や加工条件の面でやや扱いが難しい場合があります。一方で、高温環境での接触抵抗の安定性に利点があるとされ、使用環境によってはAu-Niが選定されることもあります。
比較項目 Au-Co金メッキ Au-Ni金メッキ 硬化剤 コバルト ニッケル 外観 比較的良好 やや劣る場合がある 硬度 高い Au-CoよりHVで10〜20程度低い場合がある 加工条件 比較的安定 条件範囲がやや狭い 接触抵抗 一般的な接点用途に適する 高温環境で安定性に利点 一般的な採用 多い 用途により選定 主な用途 コネクタ、端子、接点部品 高温環境下の接点部品など 一般的にはAu-Coが多く使われます
硬質金メッキでは、一般的にはAu-Coが使われることが多いです。理由は、外観・硬度・加工安定性のバランスが良く、接点部品やコネクタなど幅広い用途に対応しやすいためです。
一方、Au-Niは外観や硬度の面ではAu-Coに劣る場合がありますが、高温環境で接触抵抗を安定させたい場合には検討されます。
どちらを選ぶべきか
通常の接点部品、コネクタ、端子部品であれば、まずはAu-Co金メッキを検討するのが一般的です。
ただし、使用環境が高温になる場合、接触抵抗の安定性が重要な場合、または図面や規格でAu-Niが指定されている場合は、Au-Ni金メッキが適する可能性があります。
金メッキの種類は、膜厚・下地メッキ・母材・使用環境・接触回数・耐摩耗性の要求によって最適条件が変わります。仕様でお困りの場合は、図面や用途を確認したうえで最適な金メッキ仕様をご提案いたします。
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